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コンテナ製造量から読み解く!コンテナ不足長期化の原因と解消見通し

※2021年7月時点の記事です

2020年末頃からCOVID-19(新型コロナ)を発端として、コンテナ不足が世界規模で発生し、2021年7月現在(当記事作成時)でも解消の見通しは立っていません。

一時的な混乱が発生したとは言え、コンテナ不足は「なぜ、これほど長期化した」のでしょうか?

コンテナの製造量の推移から、コンテナ不足長期化の原因と解消見通しをご紹介いたします。

 

コンテナ製造量の変化に因るコンテナ不足長期化の原因

昨今のような世界規模での長期的な不足は史上初ではないかと言われています。

短期的、または局所的なコンテナ不足は過去にも発生してきましたが、半年立っても解消の目途が立たないほどの混乱は、なぜ発生したのでしょうか。

一般的なコンテナ不足は、「返却の遅延」や「地域間の需給バランス変化」、「輸送量の急激な増加」などが原因で発生します。

詳細は以下の記事で解説していますので、ご参照ください。

関連記事:コンテナ不足が発生する原因について

今回のCOVID-19(新型コロナ)を発端するコンテナ不足の原因として、上記のような「一般的なコンテナ不足の原因」も含まれています。

感染予防のために港湾作業者が集まらず、コンテナ船の滞留や荷主からのコンテナ返却の遅延が発生し、それは輸入地である欧州や米国に留まらず、輸出地の東アジアにおいても発生しています。

COVID-19(新型コロナ)の影響によって工場稼働がストップしたことにより、中国からの輸出は2020年前半まで著しく減少していました。

しかし、2020年後半は世界中で工場稼働率が低下した影響により、早期にCOVID-19(新型コロナ)を克服した中国からの輸出が急増したことで、コンテナ需要の急激な変化が生じました。

これらにより、コンテナ不足が発生しました。

そして、コンテナ不足が長期化した大きな原因として、COVID-19(新型コロナ)発生以前からコンテナの製造量が大きく減少していたことが挙げられます。

 

COVID-19(新型コロナ)発生以前(2020年まで)のコンテナ製造量推移

世界のコンテナ製造量は中国の経済成長に伴い、順調に推移してきました。

特に世界の工場としての中国は、コンテナ製造においても存在感を示し、2019年頃にはコンテナの98%が中国で製造されています。

然しながら2018年に転機が訪れました。

米国でトランプ政権が誕生し、中国に対する巨額の貿易赤字を問題視し、中国製鉄鋼製品への追加関税施行を発端とする「米中貿易摩擦」が、2018年から本格化します。

その後、2018年7月にはロボットなど800品目(340億ドル相当)に対する追加関税、2018年8月には半導体など300品目(160億ドル相当)に対する追加関税が発動されました。

中国は同時期に800品目(500億ドル相当)の追加関税を施行し、米中貿易摩擦が過熱していきます。

その後も報復としての追加完全が繰り返され、2018年末には米国は「中国からの輸入品のほぼ半分」、中国は「米国からの輸入品の約7割」に対して、追加関税が施行されるに至りました。

米中の対立は軍事分野に及び、「米中貿易摩擦」から「米中冷戦」と呼ばれるほど、険悪な状況となりました。

このような情勢から、伸び続けていた中国から米国への輸出量が減少に転じるリスクが高まりました。

(世界コンテナ製造量の推移(2017年~2020年)単位:千TEU)

中国からの輸出量が減少するということは、同時に海上コンテナの需要も低下することを指しているため、コンテナリース会社は新規コンテナの発注を2018年から抑制し、2019年には6割程度まで製造量が落ち込みました。

2020年にはCOVID-19(新型コロナ)が発生したため、世界シェア98%を誇る中国のコンテナ製造工場の稼働停止が発生し、2019年と同程度の製造量となりました。

 

2020年末から続くコンテナ不足が長期化した原因

米中貿易摩擦を踏まえたリスク回避のため、コンテナ製造量は2019年から40%減少しましたが、中国からの輸出量は予想に反して大きく減少することはなく、2018年と比べ、2019年は10%の減少に留まりました。

一大消費国の米国にとって、中国という工場は無くてはならない存在となっていたのです。

コンテナリース会社の思惑とは異なり、COVID-19(新型コロナ)の発生以前からコンテナの需要と供給のバランスが崩れ、マーケットからコンテナ在庫が減少している状況となっていました。

このように世界的にコンテナ在庫が減っていた状況の中で、COVID-19(新型コロナ)に起因する物流トラブル(返却遅延、港湾混雑、物量の急激な変化)が発生したことで、コンテナ不足が長期化することとなりました。

 

COVID-19(新型コロナ)発生後のコンテナ製造量推移

2020年第一四半期(1Q:1月~3月)はCOVID-19(新型コロナ)の影響により、製造量は2019年と比べても更に減少しました。

しかしながら、2020年第二四半期(2Q:4月~6月)は2019年の製造量に並び、2020年第三四半期(3Q:7月~9月)は2019年を上回っています。

以下はFreightWaves社の海運ニュースメディア(American Shipper)が発表した世界のコンテナ製造量を示すグラフです。

(出所:American Shipper based on data provided by Drewry Maritime Research

2019年第四四半期(4Q:10月~12月)と比べると、2021年第一四半期(1Q:1月~3月)は倍以上の製造量となっています。

正確な数値は発表されていませんが、製造量はさらに増え続けていると言われていますので、2021年のコンテナ製造量は5000千TEUを上回ると予想されています。

米中貿易摩擦発生前の2018年のコンテナ製造量が3845千TEUであることを考えると、2021年の5000千TEUという製造量がいかに大きいか、ご理解いただけるのではないでしょうか。

2021年はコンテナ製造工場がフル稼働している状況のため、マーケットには大量コンテナが供給されています。

 

コンテナ製造量から読み解く!コンテナ不足解消の見通し

2021年の製造量が過去最大級となっており、2019年と2020年のコンテナ製造量が減少した分は、2021年の増産体制で吸収できる見通しです。

COVID-19(新型コロナ)によってコンテナ製造がストップした影響については、解消に向かっていると言えます。

そして、年内には需要を満たす充分な量が供給され、通常の物流状態であれば供給過多というレベルに達するとみられています。

しかし、輸入地(米国、欧州)からのコンテナ返却の遅延分を賄うほどの新造コンテナ供給は、現実的には不可能なため、輸出地(中国を中心とする東アジア、日本含む)ではコンテナ返却の遅延が解消されるまで、コンテナ不足とコンテナ価格の高騰続く見通しです。

今後、海上コンテナの価格は、主にCOVID-19(新型コロナ)を起因とする物流の停滞、コンテナ返却の遅延の解消次第ですが、コンテナ製造量が順調に伸びて続ければ、年内には一定の安定が図られるのではないでしょうか。

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お客様の声

✨🎍【新年のごあいさつ】🎍✨
新年あけましておめでとうございます!

旧年中はたくさんのご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで2024年度は計613本のコンテナを販売設置させていただきました。

2025年もハレコンテナは、海上コンテナを通じて皆さまの暮らしやビジネスに新しい価値をお届けしてまいります。

今年も全国津々浦々、どんな場所にも最適な海上コンテナをお届けできるよう、さらに挑戦を続けます!

なお、ハレコンテナ株式会社は、株式会社ブランジスタエール (本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井上秀嗣)が運営するプロジェクト「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」に2025年1月1日(水)より参画いたします。

プロジェクト参画に伴い2025年1月1日(水)よりアクセルジャパンアンバサダーであるヒロミさんが登場するプロモーションを開始。

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よくある質問

海上コンテナとは、貨物を効率的に輸送するために設計された大型のスチール製の容器です。国内外の物流で使用され、特に船舶による輸送に適していますが、鉄道やトラックとも連携して輸送されることが一般的です。海上コンテナは、ISO(国際標準化機構)による規格に基づいて設計されており、世界中で統一されたサイズと仕様が採用されています。これにより、港湾設備や輸送機関間での積み替えが容易になります。

また、耐久性に優れているため、昨今では倉庫などに多くの方が利用するシーンが増えています。

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中古コンテナとはもともと貨物輸送や保管に使用されていた海上コンテナが、役目を終えた後に再利用されるものです。新品のコンテナよりも安価で入手できるため、さまざまな用途に活用されています。

また、中古コンテナは一般的に10~15年落ちのコンテナが出回ることが多く。

多少の傷やサビがあるもの、外観がかなり損傷しているものなど状態がさまざまなものが「中古コンテナ」として販売されます。

このように状態が様々な中古コンテナですが、ハレコンテナでは雨漏り・整備・補修(さび落とし・タッチアップ塗装)を行い、通常利用できる状態で販売しております。

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JIS規格コンテナとは、海上コンテナ(ISO規格のコンテナ)とは違いJIS鋼材を使用し、日本独自の規格により造られたコンテナです。通常の海上コンテナでは難しい建築確認申請も、JIS規格コンテナなら問題なく建築確認が取得できます。

昨今ではJIS規格コンテナを利用したコンテナハウスが多く見られるようになってきました。

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SOCコンテナとは、Shipper's Own Container(荷主所有コンテナ)の略称で、貨物を輸送する荷主自身が所有または調達したコンテナを指します。

日本では主に海外輸出用のコンテナとして利用されます。

ハレコンテナではSOCコンテナも取り扱っておりますので詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

日本全国対応いたします。
※一部の地域(離島)は対応してないケースもございますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

コンテナの輸送設置費用は、サイズ、都道府県の地域によって異なります。

輸送設置費用を知りたいお客様はスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

弊社ヤード(愛知県弥富市)にてお引取り可能です。

弊社でトラック、またはトレーラーに積み込みまで行いますのでお気軽にご相談ください。

ヤード案内はこちら

※お引取りの場合は輸送費用・積み込み費用はかかりませんのでご安心ください。

 

ワンウェイコンテナとは輸入の際に、商品や製品を積み込み使用されたコンテナになります。

ハレコンテナで販売しているワンウェイコンテナは、中国で造られた新品のコンテナに商品や製品を積み込み、1度利用したコンテナをワンウェイコンテナとして販売しております。

ワンウェイコンテナは輸入の際に1度使用したコンテナ。

新品コンテナは1度も使用していないコンテナになります。

ハイキューブコンテナとは、通常の高さよりも30センチ背の高い(2,896mm)コンテナになります。

通常のノーマルタイプは高さ2,591mmになります。

コンテナのカスタマイズも受け付けております。

一般的に窓やドアを取り付けるお客様が多くいらっしゃいますが、断熱加工、電気工事、エアコンの取付けなども行っております。

また、お客様の方で「この窓を取り付けてほしい」「このドアを取り付けてほしい」など商品を指定することも可能です。

詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

申し訳ございません。

弊社では中古コンテナ・海上コンテナの買取・処分は行っておりません。

コンテナ選びに失敗しないために

海上コンテナは6FT、10FT、12FT、20FT、40FTなどの種類があり、高さが2,591mmの通常タイプ、2,896mmのハイキューブと種類が豊富です。

弊社では常に在庫を豊富に取り揃えております。

お客様がコンテナ選びに失敗しないために我々は全力でサポートいたします。

ご不明な点などございましたら担当者までお気軽にお問い合わせください。

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みなさまからのお問合せお待ちしております。

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