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海運コンテナ運賃下落で企業の第3四半期の業績悪化|2024年の見通しは低調

2023年第3四半期(7~9月)の決算が発表されましたが、多くの海運会社の業績は厳しい内容になりました。
また、11月現在コンテナ運賃は下落が続いています。

そのため、海運各社は運賃の値上げを発表し、価格の下落を押さえて2024年の業績の改善に向けて躍起になっています。
しかし、海運業界では、排出規制に対応した新造船の就航が続いており、運ぶコンテナに対して船が過剰供給の状態です。

しかも、運ぶ荷物が劇的に増える見込みがしばらくありません。

したがって、2024年の海運コンテナ市況は低調が続く可能性が高いですが、一部の海運会社では物流が正常に戻ったと判断しています。

コンテナ運賃下落により海運各社の業績は前年同期比で激減

2023年11月、コンテナ船を扱う海運各社から第3四半期の決算が発表されましたが、大半が減益・減収となりました。

業績の悪化したデンマークの海運会社Maersk(マースク)は、業績発表をした日に約1万人の人員削減の計画を伝えています。
フランスの海運会社CMA-CGM(シー・エム・エー)は、7 ~ 9月期業績の純利益は前年同期比で95%減だったそうです。

相次ぐ新造コンテナ船の就航による船の供給過剰により、運賃が低迷したのが原因とされています。
この背景には、北米のピークシーズンで予想よりも荷物量が伸びなかったことも要因の1つと言えるでしょう。

荷物量が増えなかったのは、消費者がお金を使う先が変化したからと言えます。
いずれにしても、海運コンテナ市況は低迷していると言える状態です。

需要がモノからサービスに再度移行

2023年9月20日、デンマークの調査会社Sea-Intelligence(シー・インテリジェンス)は、プレスリリース「Large spending on goods not in containers(コンテナに入っていない商品への多額の支出)」で消費者がお金を使う先がサービスに戻っていると分析しています。

パンデミック中(新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行)は、ロックダウンなどの影響で普段の生活に必要な食料や日用品が不足しました。

また、感染予防のため外出を控えてオンラインで商品を購入する人が激増し、消費者がサービスより食料や日用品などの物品にお金を使っています。
結果、急激に物量が増えて、海運業界ではコンテナが不足し運賃が急騰しました。

しかし、パンデミックが落ち着いて、消費者がお金を使う先が再びサービスに戻りつつあると同社は分析しています。
そのため、今回2023年のピークシーズン(7 ~ 10月)の輸入量にマイナスの影響を与えるだろうと予測を出していました。

海運大手3社の業績は軒並み低迷

世界の海運大手3社の第3四半期の業績の概略を説明します。

  • デンマーク海運会社Maersk
  • フランス海運会社CMA-CGM
  • ドイツ海運会社Hapag-Lloyd

それぞれ悪化した業績に対しての分析や対策も発表しており、2024年の方向性も把握できます。

デンマークの海運会社Maersk

11月3日、Maersk(マースク)は第3四半期の業績を発表し、低下した業績に対処するため人員削減を実施しています。

売上と純利益を前年同月比で列挙すると以下のとおりです。

2023年第3四半期 2022 年第3四半期 前年同月比
売 上 121億ドル 228億ドル 約53%減
純利益 4億8,900万ドル 88億1800万ドル 約94%減

数値引用:Maersk reports Q3 financial results in line with expectations yet challenges lie ahead | Press Release | Maersk

また、コンテナ輸送をメインにしている海運事業では、借入金の利息分を除いて算出されるEBITでマイナス2700万ドルの赤字を計上しています。

発表の中で運賃の下落により影響を受けたものの、物量はほぼ前年並みだったそうです。

業績報告では、従業員を約11万人から約10万3,500人に削減したことが明示されています。

同時に、業績発表した当日に3,500人を追加で削減する計画を発表しており、合計で1万人以上のリストラが実施される見込みです。

ランス海運会社CMA-CGM

フランスの大手海運会社であるCMA-CGM(シー・エム・エー)は、11月10日に第3四半期の業績を発表しました。

2023年第3四半期 2022 年第3四半期 前年同月比
売 上 114億3100万ドル 199億600万ドル 43%減
純利益 3億8,800万ドル 70億39万ドル 95%減

数値引用:Third-Quarter 2023 Financial Results

大幅な業績悪化と捉えることができますが、業績報告の中で物流市場が正常化し、2019年のパンデミック以前の状況に回復したと述べられています。

またMaerskと同様に、CMA-CGMもコンテナ輸送量は前年同期と同水準だったと報告しています。

CMA-CGMは、2050年までに温室効果ガスの実質的な排出量をゼロにする「カーボンニュートラル」を達成するため、投資を加速しています。

このため、 170億ドル以上を投入してLNG(液化天然ガス)やメタノール燃料船などの新造船を約120隻発注しています。

2027年までに、これらの新しい燃料を使用する新造船を竣工させる計画です。

リストラなどの計画は発表されていませんが、2024年は運用コストの削減に重点を置くとしています。

ドイツ海運会社Hapag-Lloyd

ドイツ海運会社Hapag-Lloyd(ハパックロイド)が11月9日に業績を発表、売上と純利益は以下のとおりでした。

2023年第3四半期 2022 年第3四半期 前年同月比
売 上 44億6500万ドル 98億7800万ドル 55%減
純利益 2億9300万ドル 51億9900万ドル 95%減

Hapag-Lloydも経費削減を行うと業績報告で説明しており、人員削減などの追加発表があるかもしれません。

また、CEOであるRolf Habben Jansen(ロルフ・ハッベン・ヤンセン)氏は、スポット料金(必要に応じて随時契約して運ぶ運賃)が回復しない場合、この低迷した市況では厳しい四半期に直面する可能性があると述べています。

コンテナ運賃は低水準が続く|Drewry世界コンテナ運賃指標

引用:World Container Index – 23 Nov|Drewry

コンサルタント会社Drewry(ドゥルーリー)社が発表するWCI(World Container Index:コンテナ運賃指標)では、コンテナ運賃は下落傾向が続いています。
11月23日に発表されたコンテナ運賃は、前週より6%下落して40ftフィートコンテナあたり1,384ドルになったと発表されています。

11月2日にコンテナ運賃は一時的に上昇したものの、継続することはなく1ヵ月経たずに下落。
11月23日の40ftコンテナの運賃(1,384 ドル)は、2019 年(パンデミック前)の平均レートの1,420 ドルより3%低い水準です。

同社は、今後数週間のスポット運賃(随時契約運賃)は、現在の水準に近いレベルにとどまると予想しています。

12月より運賃値上げを発表する海運会社相次ぐ

複数の海運会社が12月からコンテナ運賃を含めた海上運賃の一律値上げを発表しています。
このように海運会社がGRI(General Rate Increase:海上運賃の一括値上げ)をするのは、運賃の下落傾向の流れを変えるためです。

11月24日、CMA-CGMはアジアや北欧などの複数のエリアでの運賃値上げを発表しました。
新しい運賃は12月15日から有効となり、対象となっているのは、アジアから北欧、地中海、北アフリカまでの貨物全種類です。

Hapag-Lloydは12月に全世界の海上運賃を引き上げる計画であり、12月1日から新しい海上運賃が適用されます。

これらの値上げにより、海運会社がコンテナの運賃を引き上げられなければ、来年の2024年の年間契約料金が今年よりも低くなる可能性があり、業績への悪影響は避けられません。

2024年の海運コンテナ市況は低調

2024年の海運コンテナの市況は、船の供給過剰と需要の低下により低調になるでしょう。

今回の第3四半期の業績発表で分析されているように、物流量が2019年のパンデミック以前の状態に戻ったと考えるのが妥当です。
また、消費者が物よりサービスにお金を使うようになれば、運ぶ荷物量が大きく増えるといったことは起きないでしょう。

海運業界では、2024年も新造コンテナ船の就航が予定されており、運ぶコンテナに対して船の過剰供給が続きます。

したがって来年の海運業界は、運ぶ荷物量の減少と船の供給過剰に直面し、企業間で競争が激化すると予想できます。
当然、価格競争になればコンテナ運賃が低迷し続けるでしょう。

運賃の下落を押しとどめるために、海運会社はコンテナ運賃の値上げを発表しています。
2023年の残り数週間で、海運会社が下がった運賃をどこまで引き上げられるか勝負所と言えます。

参考サイト

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✨🎍【新年のごあいさつ】🎍✨
新年あけましておめでとうございます!

旧年中はたくさんのご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで2024年度は計613本のコンテナを販売設置させていただきました。

2025年もハレコンテナは、海上コンテナを通じて皆さまの暮らしやビジネスに新しい価値をお届けしてまいります。

今年も全国津々浦々、どんな場所にも最適な海上コンテナをお届けできるよう、さらに挑戦を続けます!

なお、ハレコンテナ株式会社は、株式会社ブランジスタエール (本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井上秀嗣)が運営するプロジェクト「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」に2025年1月1日(水)より参画いたします。

プロジェクト参画に伴い2025年1月1日(水)よりアクセルジャパンアンバサダーであるヒロミさんが登場するプロモーションを開始。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!
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よくある質問

海上コンテナとは、貨物を効率的に輸送するために設計された大型のスチール製の容器です。国内外の物流で使用され、特に船舶による輸送に適していますが、鉄道やトラックとも連携して輸送されることが一般的です。海上コンテナは、ISO(国際標準化機構)による規格に基づいて設計されており、世界中で統一されたサイズと仕様が採用されています。これにより、港湾設備や輸送機関間での積み替えが容易になります。

また、耐久性に優れているため、昨今では倉庫などに多くの方が利用するシーンが増えています。

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中古コンテナとはもともと貨物輸送や保管に使用されていた海上コンテナが、役目を終えた後に再利用されるものです。新品のコンテナよりも安価で入手できるため、さまざまな用途に活用されています。

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JIS規格コンテナとは、海上コンテナ(ISO規格のコンテナ)とは違いJIS鋼材を使用し、日本独自の規格により造られたコンテナです。通常の海上コンテナでは難しい建築確認申請も、JIS規格コンテナなら問題なく建築確認が取得できます。

昨今ではJIS規格コンテナを利用したコンテナハウスが多く見られるようになってきました。

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SOCコンテナとは、Shipper's Own Container(荷主所有コンテナ)の略称で、貨物を輸送する荷主自身が所有または調達したコンテナを指します。

日本では主に海外輸出用のコンテナとして利用されます。

ハレコンテナではSOCコンテナも取り扱っておりますので詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

日本全国対応いたします。
※一部の地域(離島)は対応してないケースもございますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

コンテナの輸送設置費用は、サイズ、都道府県の地域によって異なります。

輸送設置費用を知りたいお客様はスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

弊社ヤード(愛知県弥富市)にてお引取り可能です。

弊社でトラック、またはトレーラーに積み込みまで行いますのでお気軽にご相談ください。

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※お引取りの場合は輸送費用・積み込み費用はかかりませんのでご安心ください。

 

ワンウェイコンテナとは輸入の際に、商品や製品を積み込み使用されたコンテナになります。

ハレコンテナで販売しているワンウェイコンテナは、中国で造られた新品のコンテナに商品や製品を積み込み、1度利用したコンテナをワンウェイコンテナとして販売しております。

ワンウェイコンテナは輸入の際に1度使用したコンテナ。

新品コンテナは1度も使用していないコンテナになります。

ハイキューブコンテナとは、通常の高さよりも30センチ背の高い(2,896mm)コンテナになります。

通常のノーマルタイプは高さ2,591mmになります。

コンテナのカスタマイズも受け付けております。

一般的に窓やドアを取り付けるお客様が多くいらっしゃいますが、断熱加工、電気工事、エアコンの取付けなども行っております。

また、お客様の方で「この窓を取り付けてほしい」「このドアを取り付けてほしい」など商品を指定することも可能です。

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コンテナ選びに失敗しないために

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