ワイシャツをクリーニングに出したら、襟や袖(カフス)がきつくなってしまった。
こんな経験はありませんか?
では一体なぜ縮んでしまうのでしょうか?
そこでこの記事では、以下の項目についてご紹介していきます
- ワイシャツがクリーニングで縮んでしまう原因
- 予防方法
- 復元方法
- 縮まないワイシャツの選び方
クリーニングでワイシャツが縮む原因
通常ワイシャツには、襟やカフス部分の固さや厚み強度を出すために芯地を入れています。
この芯地は主に「フラシ芯」「仮接着芯」「トップヒューズ芯」の3種類。
その中でも国内で販売されているワイシャツの9割がトップヒューズの芯を採用していると言われています。
ワイシャツのクリーニングは、洗った後濡れたままの状態で180℃の高温の熱板でプレスしするのが一般的。
このやり方だと、”乾燥”と”形成”を同時に行えるので効率的だからです。
MEMO
トップヒューズ芯とは、ワイシャツの襟やカフス部分に入っている芯地生地と芯地を接着剤で永久接着する事で、襟や袖(カフス)部分がしっかりとした固さになって、シワになりずらいのが特徴
しかし、トップヒューズ芯には大きな弱点があるんです。
それは熱!
トップヒューズ芯のワイシャツは、樹脂により接着しているため、130℃以上の熱を与えると樹脂が溶け、縮みやすいんですね。
トップヒューズ芯のワイシャツを160℃で10回プレスすると3%弱の縮みが発生します。
約1センチ縮むとワンサイズ小さくなった印象になります。
近年は高級ブランドのシャツにもトップヒューズ芯は使用されていますので、クリーニングに出す前に素材を必ずチェックしましょう。
要は、クリーニングでワイシャツが縮む原因は、一般的なクリーニング店で使用しているワイシャツのプレス機の温度が高い為に、縮みが発生しているという事です。
予防方法|ワイシャツを縮ませない為にできる事
大切なワイシャツ。縮ませない為にできる事は以下の3つです。
- 形状記憶シャツはアイロンをかけない
- トップヒューズ芯のワイシャツは自宅で洗う
- 縮みにくいワイシャツを選ぶ
形状記憶シャツはアイロンをかけない
そもそも形状記憶シャツとは、その名の通り形を記憶してくれるシャツです。
自宅で洗い、干すときに軽く手で叩きながら形を整えればOK。
クリーニングに出す必要もありませんし、アイロンの必要もありません。
トップヒューズ芯のワイシャツは自宅で洗う
形状記憶シャツ以外のトップヒューズ芯を使用したシャツは自宅で洗いましょう。
注意点としては、先程もお伝えした通りトップヒューズ芯は130℃以上の熱で溶けてしまいます。
アイロンをかける際は130℃以上にならないよう設定を「弱」にし当て布をしてゆっくりとかけましょう。
縮みにくいワイシャツを選ぶ
どうしてもクリーニングで、ピシっとアイロンをかけてほしいという方は、トップヒューズ芯ではないシャツを選ぶといいでしょう。
おすすめはフラシ芯か仮接着芯です。
フラシ芯
フラシ芯は、表地と無接着の芯地なので、柔らかいのが特徴。
ただし、自分ではパキッとした仕上げにするのは難しいです。
仮接着芯
仮接着芯はその名の通り、水溶性の樹脂で芯地を仮接着しているもの。
洗うとノリが取れてフラシのようになりますが、クリーニングに出すとパキッとした仕上げにしてくれます。
縮んでしまったワイシャツを戻す(復元)する方法は?
自分で戻せるか試してみたい方は、再度ワイシャツを洗い、濡れた状態で縮みを伸ばすように引っ張りながらアイロンをかけてみてください。
※もちろん低温でゆっくりとアイロンをかける
これである程度は縮みを解消することが出来ますが、これは応急処置だと思った方がいいです。
一度縮んだワイシャツを家にあるもので、完全に戻すのは不可能です><
大切なワイシャツのクリーニングや復元はプロに任せよう
- 大切なワイシャツが縮んでしまわないか
- 縮んだワイシャツを復元させたい
そんな方は、専用機械を持っていて、ワイシャツクリーニングに力を入れている業者を選びましょう。
10枚パック3,500円と格安で、見た目はパリッと。着心地は優しく体にフィットする仕上がりを実現してくれます。
また、トップヒューズ芯によるエリ、カフス、前たての縮んだワイシャツを修正・復元する機械も導入しているので、縮んでしまったワイシャツを戻したいと思っている方は是非相談してみてくださいね!
まとめ
ワイシャツの襟や袖(カフス)部分が縮むのは国内製品の9割が使用しているトップヒューズ芯だと言う事がわかりましたね。
そりゃ~縮んだという声も多いわけです。
シャツとワイシャツのクリーニング代って違いますよね。
ワイシャツはシャツに比べ注意を払って仕上げないとけないからなんです。
もちろん街のクリーニング屋さんも注意を払って仕上げてくれているのですが、専用の機械や技術がないと難しいのが現状だそう。
ですから、絶対に縮ませたくない大切なワイシャツなどは、専用機械と技術を持っているプロに任せる方が安心です。
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