コンテナハウスの間取り・組み合わせ方ガイド|配置パターンと改造事例を紹介

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目次

コンテナハウスの間取りは「組み合わせ」で自由自在。配置パターンと改造事例を紹介します。

コンテナハウスの間取りは、コンテナの台数・サイズ・配置の組み合わせ次第で自由に設計できます。住宅だけでなく、店舗・事務所・宿泊施設・趣味のスペースなど、用途に合わせた空間を比較的短期間で実現できるのがコンテナハウスの強みです。

この記事では、コンテナの配置パターン(並列・縦積み・L字型など)の特徴と、実際にコンテナを店舗や住居として活用している事例を紹介します。

なお、コンテナハウスを建てるには建築確認申請が取得できるJIS規格コンテナが必要です。建築確認の仕組みについてはJIS規格コンテナとは?の記事で詳しく解説しています。

この記事でわかること

  • コンテナハウスの間取りの基本的な考え方
  • 代表的な配置パターン6種類(単体・並列・縦積み・L字型・コの字型・分棟型)
  • 20ftと40ftで実現できる間取りの違い
  • ハレコンテナの実際の納品事例(ネイルサロン・建築確認取得など)
  • コンテナハウスの費用の目安

コンテナハウスの間取りの基本的な考え方

コンテナ1台の内部空間を知る

コンテナハウスの間取りを考えるうえで、まずコンテナ1台あたりの内部空間を把握することが重要です。

サイズ 内寸(長さ×幅×高さ) 床面積 容積
20フィート 約5.9m × 2.35m × 2.39m 約13.9㎡(約8.4畳) 約33㎥
40フィート 約12.0m × 2.35m × 2.39m 約28.2㎡(約17畳) 約67㎥

20フィートコンテナ1台で約8.4畳、40フィートなら約17畳の床面積があります。この空間をそのまま使うか、複数台を組み合わせて広い空間を作るかが間取り設計の出発点です。コンテナのサイズ別スペックはコンテナサイズ一覧の記事に詳しくまとめています。

間取りを決める3つの要素

コンテナハウスの間取りは、次の3つの要素で決まります。

①コンテナの台数とサイズ — 何台のコンテナをどのサイズで使うかが間取りの基本です。20ft×1台なら約8畳のワンルーム、20ft×2台を並列配置すれば約16畳のLDKが実現できます。

②配置パターン — 横に並べる「並列配置」、上に積む「縦積み」、L字やコの字に配置する方法など、敷地の形状や用途に合わせて選べます。次の章で詳しく解説します。

③開口部と壁の設計 — コンテナの側面を切り取って窓やドアを設置したり、2台のコンテナ間の壁を抜いて大空間を作ったりすることで、間取りの自由度が大幅に上がります。JIS規格コンテナであれば、構造計算に基づいた開口部の設計が可能です。

コンテナハウスの代表的な配置パターン6種類

① 単体配置(1台のみ)

20ftまたは40ftのコンテナを1台だけ設置するシンプルな配置です。小型の事務所、ガレージ、テイクアウト専門の店舗、趣味の部屋などに適しています。設置スペースが限られる都市部でも導入しやすく、基礎工事もコンパクトで済むのがメリットです。

20ft単体の場合、内部を仕切って「施術スペース+待合」のようなレイアウトにすることも可能です。ハレコンテナでは、高知県のお客様がJIS規格20フィートコンテナを購入し、ネイルサロンとしてカスタムする用途でご利用いただいた実績があります。コンテナ店舗は従来の店舗工事と比べて初期費用を抑えやすく、撤退や移転時にコンテナごと移設できるのもメリットです。

② 並列配置(横に2台並べる)

コンテナを横に2台並べて設置する配置です。2台の間の壁を抜いて1つの大空間を作ることもできますし、間に屋根付きのテラスやデッキを設けて「中庭のある間取り」を実現することもできます。

20ft×2台の並列で約16畳の空間になり、住居ならワンルーム、店舗ならカフェやショップに十分なスペースです。40ft×2台なら約34畳で、ファミリー向けの住居やワークスペースも実現可能です。

③ 縦積み(2階建て・3階建て)

敷地面積が限られる都市部で効果的な配置です。コンテナを上下に積み重ねて、2階建て・3階建ての空間を作ります。1階を店舗・2階を住居にする「店舗兼住宅」や、1階をガレージ・2階をオフィスにするレイアウトが人気です。

縦積みの場合は構造的な強度計算と溶接補強が必要になるため、JIS規格コンテナの使用と建築士による設計が前提となります。階段の配置場所も間取りの重要なポイントです。

④ L字型配置

2台のコンテナをL字型に配置するレイアウトです。L字の内側にテラスやデッキを設けることで、外部空間と内部空間が一体になった開放的な間取りを実現できます。コーナー部分をエントランスにして、2方向にそれぞれ異なる機能の部屋を配置する設計が効果的です。

例えば、一方のコンテナをリビング・キッチンに、もう一方を寝室・浴室にする住居プランや、一方を客席・もう一方を厨房にする飲食店プランが考えられます。

⑤ コの字型配置

3台のコンテナをコの字型に配置して、囲まれた中庭を持つ間取りです。プライバシーを確保しつつ開放感のある空間を作れます。グランピング施設やゲストハウスなど、宿泊施設のレイアウトに適しています。

⑥ 分棟型(複数棟を独立配置)

複数のコンテナを離して配置し、デッキやウォークウェイでつなぐレイアウトです。「住居棟」「作業棟」「倉庫棟」のように機能を分けて配置できるため、敷地の形状に合わせた柔軟な設計が可能です。グランピング施設では、客室を個別のコンテナで分棟配置してプライベート感を演出する手法がよく使われています。

用途別のおすすめ間取りパターン

カフェ・ショップ → 20ft単体 or 20ft×2台(並列)

テイクアウト専門なら20ft単体で十分です。イートインスペースを設ける場合は20ft×2台を並列配置し、片方にキッチン設備・もう片方に客席を配置するレイアウトが一般的です。コンテナの側面にガラス扉や大きな窓を設けると、開放感と集客力がアップします。

ネイルサロン・美容室・個人サロン → 20ft単体(JIS規格)

高知県でJIS規格コンテナをネイルサロンとして活用する事例があります。20ft1台で施術スペースと待合エリアを確保できます。断熱材・電気工事・内装工事を施して快適な店舗空間を実現可能です。JIS規格コンテナは1,210,000円(税込)〜で、従来の店舗工事と比べて初期費用を大幅に抑えられます。

住居(ワンルーム〜1LDK)→ 20ft×2台 or 40ft単体

20ft×2台の並列配置で約16畳のワンルーム、壁で仕切れば1Kに。40ft単体なら約17畳あり、仕切り壁を入れてリビング+寝室の1LDKが実現できます。水回り(キッチン・トイレ・シャワー)はコンテナの片側にまとめて配管を効率化するのが設計のコツです。

オフィス・ワークスペース → 20ft or 40ft×複数台

20ft単体でソロワーカー向けの個室オフィス、40ft単体で4〜6人程度のチームオフィスが可能です。縦積みにして1階をエントランス・会議室、2階をワークスペースにするレイアウトも人気です。

グランピング・宿泊施設 → 20ft×複数台(分棟型)

個室キャビンとして20ftコンテナを複数台配置し、サニタリー棟を別に設けるスタイルが人気です。各キャビンにテラスを設ければ、プライベート感のあるアウトドア宿泊施設になります。

ハレコンテナの実際の納品事例

高知県:JIS規格コンテナでネイルサロンを開業

高知県のお客様がJIS規格20フィートコンテナを購入し、ネイルサロンとしてカスタムする用途でご利用いただきました。JIS規格コンテナは日本の建築基準法に対応した建築確認申請が可能なため、店舗としての利用に最適です。コンテナを使った店舗開業は、初期費用を抑えつつ個性的な空間を実現できる方法として注目されています。

高知県の設置事例をもっと見る

徳島県:ISO規格コンテナで建築確認申請を取得

徳島県のお客様に20フィートワンウェイコンテナを納品した際、ISO規格のコンテナでありながら建築確認申請の許可を取得しました。ハレコンテナがコンテナの図面・仕様書などの資料を準備し、建築士のご協力を得て申請をサポートしたものです。通常はJIS規格が必要とされますが、設置場所の都市計画区域や自治体の判断によっては可能になるケースがあります。

徳島県の設置事例をもっと見る

コンテナハウスの費用の目安

コンテナハウスの費用は「コンテナ本体+輸送費+基礎工事+改造費用(断熱・電気・内装など)」の合計で決まります。以下はハレコンテナの本体価格の参考です。

コンテナの種類 本体価格(税込) 商品ページ
20ft 中古(B級品) 297,000円 詳細を見る
20ft 新品 429,000円 詳細を見る
40ft 中古 418,000円 詳細を見る
JIS規格コンテナ(20ft) 1,210,000円〜 詳細を見る

改造・カスタマイズの費用目安としては、断熱材の施工が15万〜30万円程度、換気扇の取り付けが3万〜5万円程度、電気工事(照明・コンセント)が10万〜20万円程度です。シャッターの取り付け、窓・ドアの設置、内装仕上げなどもハレコンテナにご相談いただけます。

全サイズの詳しい価格はコンテナの価格相場一覧の記事でまとめています。

コンテナハウスを建てる際の注意点

建築確認申請にはJIS規格コンテナが必要

コンテナを「建築物」として使用する場合(住居・店舗・事務所など)、建築基準法上の建築確認申請が必要です。日本では海上コンテナ(ISO規格)での建築確認取得は原則として困難で、JIS鋼材を使用した「JIS規格コンテナ」が必要とされます。ただし、徳島県のように都市計画区域外の場合はISO規格でも許可が下りたケースがあります。詳しくはコンテナの建築確認は不要?の記事をご覧ください。

基礎工事は必須

地面にただ置くだけでは建築基準法を満たしません。ベタ基礎や独立基礎など適切な基礎工事が必要です。地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良も検討してください。

断熱と換気を考慮する

コンテナは鉄製のため、夏場は非常に高温になり、冬場は底冷えします。住居や店舗として使う場合は、断熱材の施工と換気設備の設置が必須です。特に日本の高温多湿な気候では、結露対策として断熱と換気の両方を整えることが重要です。

搬入経路の確認

コンテナの搬入には4トンユニック車を使用します。コンテナを小さくしても搬入トラックのサイズは変わりません。前面道路幅4m以上、上空に電線なし、周囲のクリアランスが確保されている必要があります。40ftはトレーラー(全長約16m)での搬入となり、前面道路幅6m以上が必要です。

よくある質問

Q. コンテナハウスに建築確認申請は必要ですか?

住居・店舗・事務所など「建築物」として使用する場合は必要です。JIS規格コンテナを使用すれば建築確認申請に対応できます。ただし、10㎡以下(12ft以下)かつ防火・準防火地域以外なら不要なケースが多いです。自治体への確認をおすすめします。

Q. コンテナ2台を並列にして壁を抜くことはできますか?

JIS規格コンテナであれば、構造計算に基づいて側面の壁を抜いて大空間を作ることが可能です。ISO規格の海上コンテナでも壁抜きは物理的にはできますが、建築確認が必要な用途では注意が必要です。壁抜きの際は強度を保つための補強が必要になります。

Q. コンテナハウスの間取りの相談はできますか?

ハレコンテナではコンテナハウスに関するご相談を受け付けています。JIS規格コンテナの販売に加え、建築確認申請のサポート(徳島県での取得実績あり)や、図面・仕様書の準備もお手伝いしています。まずはお気軽にお問い合わせください。

Q. 倉庫用途ならJIS規格でなくてもいいですか?

倉庫・物置として使う場合は、建築確認が不要なケース(10㎡以下かつ防火・準防火地域以外)もあります。その場合はISO規格の海上コンテナ(中古20ft 297,000円〜)でも問題なくご利用いただけます。詳しくは建築確認の記事をご確認ください。

まとめ:コンテナハウスは「組み合わせ」で無限の可能性

コンテナハウスの間取りは、配置パターンの選び方次第で自由度が非常に高くなります。ポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 単体配置 — 事務所・ガレージ・テイクアウト店舗・ネイルサロンに最適
  • 並列配置 — 壁抜きで大空間を作れる。カフェ・ショップ・住居向き
  • 縦積み — 都市部の限られた敷地に。店舗兼住宅に人気
  • L字型・コの字型 — 中庭やテラスのある開放的な間取りが実現
  • 建築用途にはJIS規格コンテナ — 1,210,000円〜で建築確認申請に対応
  • ネイルサロン開業の実績あり — 高知県でJIS規格コンテナを店舗利用
  • ISO規格でも建築確認が下りた事例 — 徳島県での先行事例あり

コンテナハウスのご相談

JIS規格コンテナの販売・建築確認申請のサポート・カスタマイズまで、コンテナハウスに関するご相談を承ります。
「こんな間取りにしたい」「店舗として使えるか知りたい」など、お気軽にどうぞ。

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電話でのご相談:052-766-5783(平日9:00〜18:00)

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