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【波乱】関税政策と中東情勢不安でコンテナ運賃見通し立たず

【波乱】関税政策と中東情勢不安でコンテナ運賃見通し立たず

アメリカの関税政策と中東情勢の緊迫化によりコンテナ運賃の見通しが立たない状況です。
特に2025年のピークシーズン(7~10月)は、輸送需要と運賃が暴騰・暴落するかもしれません。

当初、アメリカの関税政策の影響で輸送需要が急増して運賃が急騰しました。
しかし、6月24日時点ではコンテナのスポット運賃は下落傾向です。

また、中東情勢が緊迫化したことで原油価格の高騰や、スエズ運河~紅海を通過する航路の安全性が危惧されています。

以上のように複数の問題が起きており、コンテナの輸送需要が伸びにくい状況です。
この記事では、コンテナ運賃の現状と今後の予想される事柄について解説します。

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2025年ピークシーズンは輸送需要とコンテナ運賃の暴騰暴落に注意

2025年ピークシーズンは輸送需要とコンテナ運賃の暴騰暴落に注意

2025年のピークシーズンは、例年のように輸送需要がわかりやすい形で伸びず、コンテナ運賃の見通しが立たない年になりそうです。

例年通りであれば、5月末ごろからコンテナ輸送の需要が高まり、ピークシーズン(7~ 10月)には、船会社のサーチャージも上乗せされて運賃が高騰します。

このピークシーズンに北米や欧州の企業は、年末に備えて在庫を調達するため、輸送需要が高まるのは自然な流れです。

しかし、トランプ政権の関税政策とイランへの攻撃で荷主や船会社が状況を伺う形になっています。

このため、状況がはっきりするまでは輸送需要が伸びず、方向性が明確になったところで一気に物量が増えて、コンテナ運賃が暴騰するかもしれません。

暴騰していたコンテナ運賃指数(WCI)が下落

暴騰していたコンテナ運賃指数(WCI)が下落

当初は例年通りの動きを見せたコンテナ運賃指数ですが、アメリカ向けと欧州向けで運賃が異なる動きになっています。
この章では、スポット運賃を表すWCI(世界コンテナ指数)とNRF(全米小売業協会)の予想を紹介します。

急上昇していたアメリカ向けのスポット運賃が下落

急上昇していたアメリカ向けのスポット運賃が下落

画像引用:World Container Index

イギリスの調査会社「ドリューリー(Drewry)」が毎週発表するWCI(世界コンテナ指数)は、6月19日に下落に転じました。

理由としては、船会社がアジア ~ 北米間に輸送力を増強したこと、アメリカと中国の間で関税合意がされ、方向性が明確化したことが考えられています。

5月29日時点ではWCI は2,508ドル/FEU(40フィートコンテナ1個あたり)だったのが、2週間で急上昇していました。

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航路別にスポット運賃の動きを見てみると、以下のようになります。

日付/航路 上海 → ロスアンジェルス 上海 → ニューヨーク
5月29日 3,738 5,172
6月5日 5,876 7,164
6月12日 5,914 7,285
6月19日 4,702 6,584

このような動きになったのは、トランプ大統領の輸入関税の「一時停止」が8月で終了する予定であったためです。

これにより、関税が高くなる前の6、7月は駆け込み需要で物量が増え、コンテナ運賃は暴騰したと考えられています。
ドリューリー社は、今年後半には需給バランスが崩れ、スポット運賃が下落すると5日時点では予想していました。

しかし、12日にロイター通信はラトニック米商務長官が米中通商協議の合意後もアメリカの中国に対する関税は変更されないと述べたと報じています。

内容通りであれば、関税率が変らないので高い運賃で急いでコンテナ輸送をする必要がありません。

その結果、輸送需要より輸送力が高い状態となり、高騰したコンテナ運賃指数は12日に停滞、19日に下落したと考えられています。
とはいっても、欧州向けのスポット運賃は上昇傾向にあります。

つまり、アメリカ向けのコンテナ運賃は下がり、欧州向けは上がるという値動きをするかもしれません。

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NRF(全米小売業協会)は輸入コンテナが増えると予想

NRF(全米小売業協会)は輸入コンテナが増えると予想

NRF(全米小売業協会)が2025年6月9日に公開した「グローバル・ポート・トラッカー」でも先のドリューリー社と同様の予想がされています。

つまり、アメリカの小売業者は関税が一時停止になっている間に在庫を調達すると見込んでいました。
そのため、アメリカの主要港では輸入コンテナ量が増えるだろうと分析。

しかし、前述したように関税率が今と変らないのであれば、急いで輸送する必要がなくなります。
このまま関税率に変更がなければ、ピークシーズンでありながら低調に推移するかもしれません。

一方で、新たに追加関税が設定された場合は、効力を発揮する前に在庫を調達する動きが起きて港で大混雑が起きるでしょう。

欧州向けのコンテナ輸送は迂回航路のまま

欧州向けのコンテナ輸送は迂回航路のまま

画像引用:SCA - Suez Canal witnesses the transit of CMA CGM JULES VERNE among vessels of the nourthern convoy at a tonnage of 180 thousand tons

イスラエル、アメリカがイランの核施設を含む複数の重要拠点を攻撃して、中東情勢が一気に不安定化しました。

影響が大きいとされるのは原油価格です。

イランは世界第9位の石油生産国であり、複数の海外メディアでは原油価格の急騰の危惧が報じられています。

攻撃を受けて一時的には原油価格は13%以上値上がり、1月以来の高値になったそうです。
原油価格が高騰すれば、コンテナ船の燃料代も高くなります。
同時に、イランが支援するフーシ派武装集団が船舶への攻撃を再度拡大することに保険会社が懸念を強めています。

6月上旬までは、スエズ運河〜 紅海を通常航路に戻す動きを見せていました。
また、6月18日にはフランスの海運大手CMA-CGMは、同航路を通ってサービスを再開する最初の大手海運会社だとスエズ運河庁が発表

しかし、今回の中東情勢の不安定化により、大手船会社はアフリカの喜望峰沖を迂回する航路を選ぶしょう。

ただでさえ、輸送期間が10〜 14日間長いうえに燃料代も高くなってしまうと、その影響は大きいです。

特に、運ばれた商品を買う一般消費者への影響は深刻となり、欧州全体が不景気とインフレになってしまう可能性も高まります。

大量生産でコンテナ不足の懸念は和らぐ

大量生産でコンテナ不足の懸念は和らぐ

見通しが立たないピークシーズンですが、コンテナ不足に陥ることはなさそうです。

中国のコンテナの生産と在庫が2024年を上回る水準であるからです。
香港のコンサルタント会社「ライナーリティカ(Linerlytica)」によると、新規コンテナの在庫は5月下旬で過去最高の155万TEUに達したと報告しています。

このため、空のコンテナの返却が遅れても、新しいコンテナの供給が十分にあります。
しかも、2025年だけですでに230万個以上の新しいコンテナが生産されたそうです。

よほどのことが起きない限り、コンテナ不足にならないでしょう。

2021年から発生したコンテナ不足は、2025年に解消されたというわけです。

関税政策と中東情勢でコンテナ輸送は右往左往

関税政策と中東情勢でコンテナ輸送は右往左往

2025年はアメリカの関税政策と、中東情勢の不安定化でコンテナ輸送の需要と運賃は大きく上下すると見込まれます。

最終的には、アメリカを含め、多くの国では景気後退に突入する可能性が高いです。
まず、アメリカでは関税で販売価格が上がってしまい、消費者に直接影響が出ます。

そのため、高い関税を課してアメリカの貿易収支の改善を強行すると、急速に不景気になってしまうかもしれません。

次に、6月21日にアメリカ軍がイランの核施設を攻撃したことによって中東情勢が緊迫化し、原油価格が急騰すると危惧されています。

実際に価格が高騰したら、輸送需要に関係なくコンテナ運賃は値上がりします。
結果、コンテナ輸送の荷主は、より高い運賃を支払うことになり、余計に支払った費用を販売価格に上乗せしないといけません。

そのため、アジア圏で生産された質が良い製品を安く販売することができなくなります。

また、原油価格の高騰は、世界経済にもマイナスに作用するため、輸送需要が落ち込んでコンテナと船が余り気味でありながら、運賃は高いという状態になりかねません。

関税と外交の影響

したがって、関税政策と中東情勢にコンテナ輸送は振り回される形になります。

特に、関税政策と原油価格の影響を最も受けるのはアメリカ(国民)です。
アメリカの国内景気に急激なブレーキがかかれば、その影響は日本経済にも波及するでしょう。

輸送需要とコンテナ運賃が上下するピークシーズン|まとめ

輸送需要とコンテナ運賃が上下するピークシーズン|まとめ

2025年のピークシーズンは、輸送需要とコンテナ運賃が急上昇、急下降すると見込まれます。

5月下旬にはアジア ~ アメリカ向けの輸送需要が伸びて、一時は運賃が暴騰すると予想されていました。
しかし、6月下旬では同航路のスポット運賃は下落傾向です。

中東情勢の緊迫化でスエズ運河〜 紅海の航路の危険性が再度高まっています。
また、原油価格の急騰も危惧されており、今後の見通しが立たない状態です。

世界経済にもマイナスになる可能性が高くなってきているため、先行き不透明な状況がはっきりしない間はコンテナ輸送は低調のまま推移します。

同時に、状況が明確になってきたら、輸送需要が一変して運賃が暴騰する可能性もあります。
したがって、今年のコンテナ輸送は、関税と外交問題の影響を受けて需要と運賃が上下するでしょう。

■参考サイト

 

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海上コンテナとは、貨物を効率的に輸送するために設計された大型のスチール製の容器です。国内外の物流で使用され、特に船舶による輸送に適していますが、鉄道やトラックとも連携して輸送されることが一般的です。海上コンテナは、ISO(国際標準化機構)による規格に基づいて設計されており、世界中で統一されたサイズと仕様が採用されています。これにより、港湾設備や輸送機関間での積み替えが容易になります。

また、耐久性に優れているため、昨今では倉庫などに多くの方が利用するシーンが増えています。

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中古コンテナとはもともと貨物輸送や保管に使用されていた海上コンテナが、役目を終えた後に再利用されるものです。新品のコンテナよりも安価で入手できるため、さまざまな用途に活用されています。

また、中古コンテナは一般的に10~15年落ちのコンテナが出回ることが多く。

多少の傷やサビがあるもの、外観がかなり損傷しているものなど状態がさまざまなものが「中古コンテナ」として販売されます。

このように状態が様々な中古コンテナですが、ハレコンテナでは雨漏り・整備・補修(さび落とし・タッチアップ塗装)を行い、通常利用できる状態で販売しております。

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JIS規格コンテナとは、海上コンテナ(ISO規格のコンテナ)とは違いJIS鋼材を使用し、日本独自の規格により造られたコンテナです。通常の海上コンテナでは難しい建築確認申請も、JIS規格コンテナなら問題なく建築確認が取得できます。

昨今ではJIS規格コンテナを利用したコンテナハウスが多く見られるようになってきました。

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SOCコンテナとは、Shipper's Own Container(荷主所有コンテナ)の略称で、貨物を輸送する荷主自身が所有または調達したコンテナを指します。

日本では主に海外輸出用のコンテナとして利用されます。

ハレコンテナではSOCコンテナも取り扱っておりますので詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

日本全国対応いたします。
※一部の地域(離島)は対応してないケースもございますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

コンテナの輸送設置費用は、サイズ、都道府県の地域によって異なります。

輸送設置費用を知りたいお客様はスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

弊社ヤード(愛知県弥富市)にてお引取り可能です。

弊社でトラック、またはトレーラーに積み込みまで行いますのでお気軽にご相談ください。

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※お引取りの場合は輸送費用・積み込み費用はかかりませんのでご安心ください。

 

ワンウェイコンテナとは輸入の際に、商品や製品を積み込み使用されたコンテナになります。

ハレコンテナで販売しているワンウェイコンテナは、中国で造られた新品のコンテナに商品や製品を積み込み、1度利用したコンテナをワンウェイコンテナとして販売しております。

ワンウェイコンテナは輸入の際に1度使用したコンテナ。

新品コンテナは1度も使用していないコンテナになります。

ハイキューブコンテナとは、通常の高さよりも30センチ背の高い(2,896mm)コンテナになります。

通常のノーマルタイプは高さ2,591mmになります。

コンテナのカスタマイズも受け付けております。

一般的に窓やドアを取り付けるお客様が多くいらっしゃいますが、断熱加工、電気工事、エアコンの取付けなども行っております。

また、お客様の方で「この窓を取り付けてほしい」「このドアを取り付けてほしい」など商品を指定することも可能です。

詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

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海上コンテナは6FT、10FT、12FT、20FT、40FTなどの種類があり、高さが2,591mmの通常タイプ、2,896mmのハイキューブと種類が豊富です。

弊社では常に在庫を豊富に取り揃えております。

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