スーツは普段から頻繁に着るもののため、クリーニングに出す頻度のほか、縮みやシワなどといった、他の服にはないような気になるポイントがたくさんありますよね。
そこで今回は、スーツのクリーニングに関する基礎知識から、頻度の目安、クリーニングの日数、クリーニングの料金相場などについてについて紹介していきます。
自宅でも洗える?スーツのクリーニング方法について
スーツは着用頻度の高い服なので、クリーニング方法について気になる方も多いかと思いますが、まず下記の2点を覚えておきましょう。
- ドライクリーニングで仕上げるのが一般的
- 自宅では極力洗わない
スーツはドライクリーニングで綺麗にする
スーツのクリーニングは基本的に「ドライクリーニング」といって、水を使わずに石油系の有機溶剤(つまり油)を使ってクリーニングする方法が一般的です。
水を使ってスーツを手洗いする事は可能ですが、水洗いのみでは「縮み」や「型崩れ」をおこしてしまうので、形を崩さずに綺麗にするには、専門の機械を使うクリーニング店に出すのが一番です。
自宅でのクリーニングはおすすめしない
「少しでもクリーニング代を浮かしたい」、「クリーニングに持って行くのが面倒」などの理由から、自宅で洗いたいという方もいるかもしれませんが、前述の通り、水洗いでは縮みや型崩れが起きてしまいます。
スーツを手洗いすること自体は可能ですが、水につけてしまうと不要なシワも入ってしまう恐れもあるので、自宅で洗濯するのは極力控えるようにしましょう。
忙しい人は宅配クリーニングを利用する
クリーニング店に行く時間が惜しいという方は、ネットで依頼ができる宅配クリーニングを利用しましょう。
ここ数年で浸透してきたサービスですが、宅配クリーニングならお店に行かずとも、自宅で集荷・受け取りができるので自分の都合でクリーニングに出すことができます。
周りにクリーニング店が少ない方や、クリーニング店に行くのが面倒に感じる方は積極的に活用していきましょう!
スーツをクリーニングに出す際の注意点
スーツをクリーニングに出す際に注意しておくべき3つのことについて紹介していきます。
- ジャケットとズボンを上下セットで出す
- ポケットの中身を確認する
- シミやほつれなどがあれば事前に伝える
ジャケットとズボンを上下セットで出す
自宅での洗濯と同じで、クリーニングも洗浄や乾燥の過程で、色落ちや風合いが変化してしまうことがあります。
ジャケットとズボンを別々にクリーニングする頻度が多いと、気づかないうちに色味や風合いが変化が生じていて、スーツを着た時に違和感がでてしまうので、必ず上下セットでクリーニングに出すようにしましょう。
ポケットの中身を確認する
クリーニングに出す前に、ポケットの中にボールペンなどの小物が入っていないか確認しておきましょう。
インク漏れはシミの原因になりますし、自分だけではなく他の人の衣類にも被害が及んでしまうかもしれません。
特にスーツの場合、内ポケットやお尻のポケットは見落としがちなのできちんと確認してからクリーニングに持ち込むことが大切です。
シミやほつれなどがあれば事前に伝える
生地に何らかの傷みがある場合は、注文時に伝えておく必要があります。
さらに傷みがある箇所に目印をつけておくと、それがシミの場合は見落としがなくきれいに仕上がりますし、破れやほつれの場合はクリーニング中に破損する恐れもあるので、事前に伝えておくとクリーニング側も安心です。
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スーツのクリーニング頻度は?
スーツを着ていると、クリーニングに出すタイミングで迷うことはありませんか?
汚れが分かりづらかったり毎日着ることによって、つい出しそびれてしまうこともあると思いますので、ここからはスーツをクリーニングに出すタイミングの目安を簡単に解説していきます。
普段よく着る人の場合は目安は月1回
仕事でスーツを毎日のように着用する人の場合、クリーニングの頻度はこまめに行った方がいいでしょう。
スーツにはホコリ・汗・匂いが常に付着しているほか、目に見えづらい皮脂汚れや汗などもたまるので、定期的にクリーニングをしないと不潔です。
基本的には月に1回のペースでクリーニングに出すことをおすすめしますが、夏場など特に汗をかく季節は匂いや雑菌が繁殖しやすいので、2週間に1回くらいの頻度が望ましいです。
過剰な回数のクリーニングは、生地の劣化が早まりスーツの寿命を縮めてしまいますので、スーツに負担をかけないように最適な頻度でクリーニングに出すことが大切です。
スーツを普段あまり着ない場合は年1回
イベントや行事の際にしかスーツを着用しない人の場合は、着用の前後いずれかのタイミング、もしくは最低でも年1回クリーニングに出すことをおすすめします。
全く着ていないスーツもクローゼットの中で長期間入れておくと、ホコリや匂いが付いてしまいますし、害虫などが洋服に住みついている可能性もあります。
また、クリーニングに出さずに長期間スーツを放置しておくと、シミや汚れが落ちにくくなり、スーツの痛みも早くなってしまいますので、クローゼットの中にしまっておけば安心という考えは一度捨て、最低でも年に1回はクリーニングに出すようにしましょう。
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スーツのクリーニング日数や料金相場は?
続いて、スーツのクリーニングにかかる日数や料金相場を解説していきます。
スーツのクリーニング日数は大体2~5日
スーツのクリーニングにかかる日数は実店舗や宅配によって異なりますが、一般的なドライクリーニングの場合は大体2~5日程度です。
もちろん、ビスポークと言われるような手縫いなどの洋服は別ですが、基本的にスーツの洗濯方法は限られており、クリーニング店側も持ち込まれる頻度が多いので、比較的スーツはクリーニング日数が短めになっています。
また、スーツの汚れ具合によってはウェットクリーニングが必要な場合もあり、ウェットクリーニングの場合は手間と技術を要するため、仕上がりまでに1週間程度かかります。
クリーニング料金の相場は大体1,500~2,000円前後
ジャケットのみ(税込) | ズボンのみ(税込) | 上下セット(税込) | |
リネット(宅配クリーニング) | 1,045円~ | 726円~ | 1,771円~ |
ネクシー(宅配クリーニング) | 1,089円~ | 759円~ | 1,848円~ |
白洋舎(実店舗) | 1,353円~ | 737円~ | 2,090円~ |
実店舗型やネット型のクリーニング店の場合、スーツ上下セットは1,500〜2,000円前後が一般的で、ジャケットやズボン単体では1,000円前後が一般的な価格です。
クリーニング最大手の白洋舎では、上下セットで2,090円(税込)~となっていますが、スーツの素材や汗抜きなどのメニューによっても料金は異なりますので、あくまでも上記は参考程度に、詳しい価格はクリーニングをお願いするお店に確認してみてください。
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スーツを即日でクリーニングしたい場合
急な用事やイベントで、スーツを突然着なければいけなくなった経験はありませんか?
実は即日クリーニングで仕上げてもらう方法もありますので、こちらも参考程度に紹介します。
早朝の時間帯にクリーニングに出す
意外と知られていないのですが、早朝にクリーニングに出した衣類はその日の夕方以降に帰ってくることが多いです。
お店によって集荷する時間帯なども違うので一概には言えませんが、都内や市街地にあるクリーニング店では、早朝サービスをしているお店も少なくないので予備知識として知っておきましょう。
クイック仕上げサービスを頼む
これも限られたクリーニング店にあるサービスなのですが、別途料金を支払い、優先的に仕上げてもらう「クイック仕上げ」というサービスを利用するのも一つの手です。
急ぎでスーツが必要になった時は使いたいサービスですので、近くに可能なお店があるか時間がある際は確認しておくことをおすすめします。
まとめ
スーツのクリーニングは
- 自宅では洗わずにクリーニングに出す
- ドライクリーニングで水を使わずに仕上げるのが一般的
- ジャケットとズボンを上下セットで出す
- クリーニングにかかる日数は2~5日前後
- よく着る人は月1回、夏場は2週間に1回、あまり着ない人は年1回クリーニングする
- 料金の相場を把握しておく(平均1,500~2,000円前後)
まずはこれらをしっかりと抑えることが大切です。
定期的にクリーニングに出し、お手入れをしながらできるだけ長く着用していってください。
正しい知識でクリーニングをして、スーツをビシッと着こなしていこうね!