インターネットで24時間いつでも申し込みができ、かつ受け渡し・受け取りも自宅まで来てもらえることで非常に便利な宅配クリーニング。
最近ではネット広告・SNS・テレビCMを中心に大々的に宣伝を行っているのおかげで、小さな子供がいる家庭や共働き家庭などを中心に人気を集めていますよね。
しかしその一方で、利用者の増加に会社のサービスが追い付かず、宅配クリーニングではトラブルが増えているのも実情です。
この記事では、そんな宅配クリーニングのトラブル事例と、トラブルを事前に防ぐための予防法、そして実際にトラブルが起きた時の解決策について解説していきます。
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宅配クリーニングでよくあるトラブル事例
宅配クリーニングでよくあるトラブルの事例としては特に多いのは下記のようなものです。
- 納品遅れで衣類が約束の日時に届かない
- シミが落ちていない・ひどくなっている
- ボタンが破損している
- 料金が想定していたものと異なっている
納品遅れで、衣類が約束の日時に届かない
本来であれば、納品日までに衣類をお客さまの手元に渡すことを優先しなければいけませんが、利用者の急激な増加により日の出荷量の制限上回る量のクリーニングがある場合、クリーニングが翌日へ繰り越されてしまいます。
特にゴールデンウィークや年末年始などはクリーニングを利用する人が多くなる繁盛期となるので、余裕をもって宅配クリーニングを利用した方が良いでしょう。
シミが落ちていない・ひどくなっている
これは実店舗のクリーニング店でも起こるトラブルの1つで、クリーニングに出したのにシミが落ちていない、もしくは以前よりもひどい状態になっているというものです。
シミは時間が経過すると落ちにくくなりますし、衣類の素材やシミの原因などをしっかりと見極めたうえで対処する必要があり、高度な技術が求められます。
シミを落とすことを優先的に考えると、今度は衣類が傷んでしまいます。
お店側としても対応が難しく、シミが落ちていなかったり、クリーニングに出す前よりもひどい状態になって衣類が返ってくることがあるのです。
ボタンが破損している
宅配クリーニングに出した衣類のボタンが欠けているといったトラブルも、非常に起こりやすいです。
高級クリーニング店でもない限り、多くの衣類を同じ洗濯槽で洗うので、衣類が擦れ合ってボタンが欠けてしまうことがあります。
ただ、ボタンは消耗品とみなされ、基本的には補償の対象外になってしまいます。
料金が想定していたものと異なっている
たとえばワンピースとしてクリーニングに出したものが、ドレスとして分類されてしまった場合、料金が異なるケースがあります。
また、衣類に装飾品がついている場合、装飾料金という特別料金が加算される場合も同様です。
実店舗であれば、こちらの考えをその場で伝えることができますが、宅配クリーニングの場合ではそれができません。
そして、宅配クリーニング業者が「取り扱い除外品」としている衣類を出してしまった場合、着払いで戻されてしまうといったトラブルも起きています。
トラブルを事前に防ぐためのポイント
宅配クリーニングとのトラブルをできる限り避けるためには、以下のような点に気をつけておくことが重要です。
- 補償について調べておく
- シミの場所などの記録を残す
- 衣類の枚数はきちんと確認しておく
- 価格だけで選ばず、その宅配クリーニングのことをよく調べる
- 不明なことは事前に問い合わせておく
補償について調べておく
クリーニングの作業中に衣類に破損があった場合、クリーニング店は「事故賠償基準」に従って賠償を行わなければいけないと決められています。
ただ、この旨が宅配クリーニング会社のホームページなどにきちんと記載されているかどうか、確認しておくことが重要です。
ちなみに、現在の「自己賠償基準」は2015年10月1日に改訂がなされていますので、、ホームページの改訂日もこの日以降になっていることも併せてチェックしておきましょう。
シミの場所などの記録を残す
宅配クリーニングに出す前に衣類のポケットに物が入っていないか確認し、装飾品で取り外しのできるものはとっておくなど、できる限りトラブルのリスクを減らすように心がけておきましょう。
また、シミ取りなどを依頼する場合は、クリーニングに出す前の状態が分かるように写真に撮って残しておくことをおすすめします。
そのうえで、そのシミがどういったことが原因でできたシミなのかなど、気をつけてもらいたいことをメモに書いて同梱しておくといいでしょう。
衣類の枚数はきちんと確認しておく
実は、宅配クリーニングに限ったことではありませんが、衣類の紛失というトラブルも多発しています。
宅配クリーニングに出す時は自宅まで衣類を取りに来てもらえるので、そのまま渡してしまいがちですが、きちんと何枚の衣類を出したのか、数えてメモをとっておくようにしましょう。
その宅配クリーニングのことをよく調べる
宅配クリーニングの中には安さを強みにして集客しているところもあります。
もちろん「安い=サービスが悪い」というわけではありませんが、価格だけで宅配クリーニング業者を選ぶのは危険です。
宅配クリーニング業者の中には、クリーニングを担当するスタッフの顔写真が掲載されているような業者もあります。
自分がクリーニングを頼む宅配クリーニング業者はどんなところなのか、よくホームページなどで確認をして、安心してお任せできるところを比較しながら検討するようにしましょう。
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不明なことは事前に問い合わせておく
宅配クリーニングは実店舗と違い、直接衣類を見ながら顔を合わせて話すということができません。
そのため、なにか分からないことや不安なことなどがあれば、電話やメールで事前に問い合わせるようにします。
また、その時の対応によって、宅配クリーニング業者の雰囲気もわかりますので、判断材料の1つにするといいでしょう。
万が一トラブルが起きた際の解決策
では、実際にトラブルが起きてしまった場合は、どのように対応すればいいのでしょうか。
慌てないためにも以下の2つのポイントをおさえておきましょう。
- 宅配クリーニング業者に連絡する
- 消費者庁・国民生活センターに相談する
宅配クリーニング業者に連絡をする
衣類に破損などがあったとしても「事故賠償基準」の対象となるものは、受け取り後から6か月以内のもの限定なので、クリーニングから返ってきたらすぐに衣類を確認しましょう。
そしてもしも気になる衣類がある場合は、すぐに宅配クリーニング業者へ連絡をして、宅配クリーニング業者側に非がある場合は、「弁償とクリーニング代金の返金をしてもらいたい」、「もう1度クリーニングをし直してもらいたい」など、こちらの希望をきちんと伝えるようにしましょう。
消費者庁または国民生活センターに相談する
もし宅配クリーニング業者に連絡をしても、
- 連絡が通じない
- 返事がない
- またはどちらの責任なのかはっきりしない
といった場合は、消費者庁か国民生活センターに問い合わせましょう。
最終手段ではありますが、こういった窓口に問い合わせることで、トラブルを解決するためのアドバイスをもらえるほか、宅配業者への勧告、または和解の仲介などを行ってもらえます。
宅配クリーニングをうまく活用しよう
宅配クリーニングは衣類が多い時や忙しい時などに非常に便利ですが、直接やりとりができないというデメリットもあることを理解したうえで利用するようにしましょう。
また、宅配クリーニング業者のホームページやインターネットの口コミなどを参考に、良心的な宅配クリーニング業者を選ぶことも重要です。
そのうえでこちらも気をつけるべきポイントは気をつけておき、万一トラブルが発生した場合は、すぐに宅配クリーニング業者へ連絡をするようにしましょう。
電話がつながらない場合はメールを送信しておくと、日時などを証拠として残すことができますよ。