バンニング・デバンニング

コンテナの積み込み方法は?バンニング・デバンニングの基本やコンテナの中身を解説します

一般生活でほとんど見かけることのない海上コンテナですが、以下のようなシチュエーションでは、そのダイナミックな姿を垣間見ることができます。

  • 輸出関連製品を扱う工場の近く
  • 福岡や名古屋、横浜といった観光にも魅力的な港

特に海で遭遇するコンテナ船は圧巻のスケール。

一方、コンテナの外観は少しばかり見たことがあっても、肝心の「中身」や「どのように積み込むか」を知っている人はそう多くないでしょう。

そこで今回は、コンテナに荷物を積み込む方法に加えて、バンニング・デバンニングといった業界知識を解説します。

大切な物資を安全に輸送できるよう、海上コンテナには様々な工夫が凝らされているため、本記事で知られざる世界を覗いてみてください。

コンテナの積み込み方法とは?

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コンテナの積み込み方法を知る上では、以下2つの業界用語を押さえておかなければなりません。

  • バンニング
  • デバンニング

普通の物置に荷物を入れるのとは比べ物にならない規模感なので、知識の一環としてぜひ参考にしてください。

バンニング

まず1つ目の「バンニング(vanning)」は、コンテナに物資を載せる作業を意味しており、基本的に手作業かフォークリフト、あまりに荷物が大きい場合はクレーンで上から降ろします。

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ちなみに英語圏では「Load-Discharge」「Stuffing-Stripping」が主流で、貿易業界なら「バン詰め」と略されるのが一般的ですが、どの言語でも同じ作業を指していますよ。

【パレット貨物(通称ゲタ)をバンニングする様子】

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参照:lab.pasona

さて、このバンニングは一見すると「コンテナに荷物を入れる」だけの単純作業に思える一方、様々な法規制や積み込みのノウハウが必要なのです。

より理解を深めるためにも、以下の見出しで詳しく確認していきましょう。

税関への申告が必要

バンニングして荷物を国外へ持ち出すには「税関の審査」が必須であり、あらかじめ書類*を作成した上で以下の項目を申告しなければなりません。

*貿易書類は価格などを記載したインボイス、数量の内訳を明記したパッキングリストが代表的

  • コンテナに入っている荷物の価格
  • どんな製品がどれだけ入っているか(数量)
  • 薬品や食品などは別途手続きが必要

【実際に現場で使われているインボイスのフォーマット】

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参照:butsuryu

もし1つでも申告が漏れてしまうと、ペナルティを受ける上にその後の審査がとても厳しくなるので、バンニングのダイナミックな作業とは裏腹に大変繊細な手続きなのです。

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参考までに、税関へ申告し直すには、正しい荷物の数量で書類を再作成した後に専門部署へ提出しなければならず、かなりの手間がかかります。

貨物を組み付ける緻密な計算

コンテナがどれだけ大きくても、「なんとなく」で荷物を組み付ければスペースを無駄に消費することとなり、効率が低下するだけでなく輸送費もかさむばかりでしょう。

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事実、組み付けのスキルが十分でないと強烈な雪崩が起こるケースも多く、せっかくの製品が台無しになってしまうのです。

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そのため、バンニングでは段ボールやパレット1個あたりのサイズと重量を算出し、パズルのように組み合わせていかなければなりません。

具体的に、自動車の積み込みでは「天井から吊り下げる」という斜め上の方法も用いられており、物流業界の創意工夫が感じられますね。

【コンテナ内部で車を吊り下げる驚きの様子】

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参照:carsteel

この吊り下げ器具を扱うだけでも専門知識が要されるため、素人さんには難しいとされる理由にも頷けます。

デバンニング

バンニングが理解できた後は、荷下ろし作業を意味する「デバンニング(devanning)」も押さえておいた方が良いでしょう。

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さて、一見するとバンニングより簡単なようにも思えますが、実際のところはとても過酷で繊細。業者以外はそもそも「コンテナすら開けられない」可能性があります。

  • コンテナ内部の温度は50度を優に超えることがある(逆に冬はとても冷える)
  • 荷物を降ろす順序を間違えると雪崩が起きて損害賠償
  • 荷物が崩れて作業員がケガをする恐れもある
  • コンテナを開けるにはシールという専用鍵を工具で壊さなければならない

すなわち、デバンニングは宅配便の段ボールを開けるのと次元が違うビッグイベントであり、日々作業者が汗を流して取り組んでくれているのです。

コンテナに荷物を積み込む流れは2通り

ここからは、海上コンテナに荷物を積み込む流れを2通りに分けて確認していきましょう。

  • FCL(Full Container Load)
  • LCL(Less Than Container Load)

バンニングの理解をさらに深めていくためにも、ぜひ参考にしてください。

FCL(Full Container Load)

FCL((Full Container Load))とは、1人、あるいは単一の企業がコンテナを丸々1本使って荷物を輸送する方法を指しています。

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主なメリットは以下の通りであり、スピーディーに港へ持っていけるだけでなく、盗難リスクも抑えられます。

  • バンニングから港へ持っていくまでがスピーディー
  • バン詰めした業者と受取人以外はコンテナを開けない*から盗難リスクが低い

*税関が検査する場合は例外的にコンテナを開けられます。

一方、十分な荷物の量がなければコストが割高になるデメリットもあり、専用のトラックも手配しなければなりません。

  • コンテナ一本を借りる・購入するコストに見合う荷物の量がないと採算が合わない
  • コンテナを港まで運ぶためのトラック(通称:ドレー)を手配する費用がかかる

ちなみに、ドレーは「トラックのヘッド」と「コンテナを載せるシャーシ」の総称。コンテナを運ぶにはそれぞれを業者から確保する必要があります。

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以上の基本を踏まえた上で、ここからは港へ持ち込むまでの流れを見ていきましょう。

製造者が直接バンニング

FCLは基本的に製造者や荷送り人が直接バンニングを行い、手配したドレーにコンテナごと受け渡します。

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参考までに、税関への申告やドレー手配などは、フォワーダーと呼ばれる専門業者へ委託するのが基本なので、荷送り人はバンニングと書類作成が主な作業ですね。

コンテナヤードへ持っていく

トラックに積み込んだコンテナは「コンテナヤード」という港の専用施設へ運ばれて、巨大な船に搭載されます。

具体的な外観は以下の通り。遠巻きからなら誰もが一度は見たことがあるかもしれませんね。

【コンテナヤードの様子】

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ガントリークレーンでコンテナが吊り上げられる光景はまさに圧巻の一言。港湾スタッフの繊細なハンドルさばきが光ります。

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世界的に物流が活発化している時期は、コンテナヤードに大量のトラックが並ぶことも多く、2時間以上の待ち時間が発生するケースも少なくないようです。

LCL(Less Than Container Load)

LCL(Less Than Container Load)は、いわゆる「混載便」を意味しており、様々な荷送り人の荷物を1本のコンテナに集約します。

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LCLには以下のようなメリットがあり、バンニングする技術や設備がなくても気軽にコンテナ輸送が利用できますよ。

  • 配送業者に荷物を渡すだけで荷物を送れる
  • 自分でバンニングする必要がない
  • 小さな荷物1個でも利用できる

ただし、様々な荷送り人の荷物を集めなければならないので、FCLよりもスケジュールが遅くなる点はデメリットですね。

  • FCLより1~2日はスケジュールが遅くなる
  • 荷物の量が多いとコストが割高になる

したがって、100kg単位のパレットが複数あるのなら、FCLが適しており、LCLはあくまでも小口ユーザー向けのサービスといえるでしょう。

配送業者に荷物を預ける

LCLの場合は、コンテナへ荷物を積み込むのではなく、通常の配送トラックに荷物を受け渡します。

先ほど触れたドレーとは違い、以下のようなヤマト運輸や佐川で用いられているごく一般的な輸送車ですよ。

【LCLで使われるトラック】

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もちろん、自宅や会社まで集荷に来てくれるので、荷送り人は荷物の準備と書類作成だけを済ませておけば問題ありません。

CFS(Container Freight Station)でバンニング

LCLとして集荷された荷物は、コンテナヤードの近くに設置されたCFS(Container Freight Station)という施設に集められて、一本のコンテナにバンニングされます。

【広島港のCFS】

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参照:h-port

貿易業界にいなければ理解しにくいかもしれませんが、コンテナヤードは出来上がったコンテナを持ち込む場所、CFSはヤードへ持ち込むためにコンテナを準備する設備とイメージしておけば良いでしょう。

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コンテナに施された3つの工夫

ここからは、コンテナに施された3つの工夫を確認していきましょう。

  • ショアリング
  • ラッシング
  • シール

輸送の安全性向上に役立つ技術を把握し、より知見を深めてください。

ショアリング

ショアリングとは、コンテナ内部の荷物を固定する方法を意味しており、一般的には現場で余った角材などが用いられます。

【開口部付近に木材を組んで雪崩を防ぐ様子】

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参照:toishi.info

一見すると少しチープなように思えますが、木製部材には以下のメリットがあり、鉄製のバーなどよりも遥かに取り回しやすいのです。

  • 比較的取り付けやすい
  • デバンニング時の取り外しが簡単
  • 程よい強度がある

ただし、コンテナを「借りている」場合に、木材(通称:ショア材)を直接ビスで打ち付けてしまうとオーナーから修復費用を請求される可能性があるので、基本的にはショア材同士を接合しなければなりません。

ラッシング

ラッシングは、木材ではなく「紐やロープ」を使って荷物を固定する方法であり、より強度を高めるために鉄製ワイヤーを使うケースもあります。

【コンテナ内部をラッシングしている様子】

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参照:cordstrap

ショアリングとラッシングの切り替えは梱包業者の判断に委ねられますが、最大限に荷物の安全性を高めたいのなら両方を使うのが理想です。

ちなみに、コンテナによってはラッシング用のフックが付いており、作業の手間がかからないように工夫されています。

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シール

コンテナは様々な関係者が取り扱う性質上、盗難のリスクは常に注意しなければなりません。

しかし、物流業界では下図のような「シール」という専用器具を導入し、極めて高水準なセキュリティ性を実現しています。

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さて、このシールですが、見た目とは裏腹にかなり頑丈な仕様となっており、荷主と荷受人に様々なメリットを与えてくれるのです。

  • 1回使い切りなので盗難者が外せば二度と戻せない(犯行の痕跡が分かる)
  • そもそも解錠するために専用工具が必要
  • シールには固有の番号が振られておりすぐに自分のコンテナか識別できる

税関検査の時だけは例外的に解錠が認められていますが、一般人がコンテナの中身を盗み出すのはまず不可能と思って良いでしょう。

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自社管理ヤード

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見学可能な愛知県弥富の自社管理ヤード

海上コンテナは写真だけでは判断しづらい商品です。ハレコンテナでは弥富・名港・七宝の3拠点・合計約4,500坪の自社管理ヤードから全国へ出荷しており、ご希望の方には現地でサンプルをご確認いただけます。中古の状態感、新品との違い、サイズの体感——まずは実物を見て、納得してからお選びください。

名港ヤードに並ぶ20ft・40ftの海上コンテナ
名港ヤード
弥冨ヤードのコンテナ
弥冨ヤード
七宝ヤードの中古コンテナ
七宝ヤード
サイズと状態を実物で確認20ftと40ftの大きさの違い、中古のB級・C級の状態感を、その場で比べられます。
名古屋駅から車で約40分事前にご連絡いただければ、スタッフがご案内します。
見学から見積りまで一貫対応設置場所と用途を伺えば、輸送・設置費込みの概算をその場でお伝えします。
全国47都道府県へ出荷ヤードから各地の提携運送会社を通じて、北海道から沖縄まで配送・設置しています。
  • コンテナは日々入れ替わるため、見学時にご覧いただく個体がそのまま納品されるわけではありません。個体のご指定も承っておりません。
  • 加工済みコンテナは受注後の施工となるため、常時展示はしておりません。

お客様の声

北海道 札幌市 C社様

20フィートのコンテナを購入したくて、何社かお問い合わせをしたところ輸送が難しいと断られてしまいましたが、ハレコンテナさんにお願いして何とか搬入できました。納品に少し時間はかかりましたが感謝しています。

20ft 新品コンテナ

愛知県 豊田市 S社様

会社の敷地内に20ftコンテナを3台購入しました。ホームページに掲載されている価格そのままの値段だったので安心して購入できました。納期には約3週間ほどかかりましたが、設置のさいに水平調整まで対応していただき満足です。

20ft 新品コンテナ 3台

石川県 金沢市 Y社様

20FTの中古コンテナを購入しました。穴あきなどの雨漏りが心配でしたが綺麗なコンテナを納品していただき満足しています。タッチアップの塗装色が同色ではなかったのが唯一残念なポイントです。

20ft 中古コンテナ

三重県 津市 A社様

20フィートの新造コンテナをネットで探していたところハレコンテナさんを発見。3社ほど見積もりを取りましたが1番価格が安かったので、こちらに決めました。

20ft 新品コンテナ

静岡県 磐田市 F社様

40フィートの中古コンテナを4基ほどご購入させていただきました。設置できるか心配でしたがドライバーさんも丁寧に設置対応していただき大変感謝しております。

40ft 中古コンテナ 4基

兵庫県 神戸市 E社様

JIS規格のコンテナを購入しコンテナハウス建築を計画しております。内装は自分たちで手掛ける予定です。注文住宅と迷いましたがやっぱりコンテナのほうが圧倒的にお洒落でカスタマイズ性が高いので気に入っています。

JIS規格コンテナ

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海上コンテナは6FT、10FT、12FT、20FT、40FTなどの種類があり、高さが2,591mmの通常タイプ、2,896mmのハイキューブと種類が豊富です。

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