衣服をクリーニングにする際に、オプション加工を依頼したことはありますか?
オプション加工とは、ニーズに合わせてクリーニングにプラスできる追加メニューの事で、洗い方や仕上げ、さらには梱包や保存までさまざまな種類があります。
この記事では、「撥水加工」や「防虫加工」といった、衣服用の基本的な加工から、「修繕」や「補色」などの特殊なオプション加工まで、計19種類をまとめてみました。
最近はネットの宅配クリーニングでもこういったオプション加工を付けられるので、ぜひこの記事でオプション加工の種類や効果を把握し、衣服別に最適な加工を依頼するようにしましょう!
衣服の基本オプション加工5種類
衣服のクリーニングには豊富な種類のオプション加工がありますが。まずは基本の5種類のオプション加工について紹介していきます。
- 汗抜き
- シミ抜き
- 撥水加工
- 漂白加工
- 毛玉とり
汗抜き
汗抜き加工とは、一度ドライクリーニングした後に水につけて汗を除去する加工の事です。
衣服に汗が残っていると、そこから嫌なにおいがしたり、カビが発生したりし、白いシャツなどは黄ばみの原因になるため衣服の寿命も短くなってしまいます。
白いシャツなどをはじめ、ジャケットや制服、着物などにつけたいオプション加工のひとつです。
シミ抜き
シミ抜きは衣服についた食べこぼしなどのシミや、口紅などの落ちにくいシミ、さらには襟や袖口の黒ずみなどを除去するためのオプション加工です。
小さなシミや落ちやすいシミなどは、通常クリーニングの範囲内でできる「簡易シミ抜き」が無料でつく場合があるので、クリーニング店や宅配クリーニングのサイトで確認してみましょう。
撥水加工
撥水加工とは、クリーニング仕上げの際に特殊樹脂を繊維にコーティングして水や汚れを弾くオプション加工です。
水や汚れから衣服を守る撥水加工は特にアウターやパンツ、さらにはスキーウエアなどのウィンタースポーツ用の服のクリーニングにもぜひとも追加しておきたいオプション加工です。
漂白加工
漂白加工は主に白い服やシーツに用いる加工で、黄ばみやシミなどを除去して、真っ白に仕上げる加工です。
ワイシャツやパンツなどに追加することで、まるで新品のような仕上がりになります。
また、シーツなどは定期的に漂白加工することで、長い間キレイなまま使用できます。
毛玉とり
セーターやスウェット地などの毛玉を取り除いてくれるオプション加工です。
衣服の毛玉や、毛玉になりかけている毛羽立ちなどを処理し、毛玉の発生を予防することもできます。
宅配クリーニング店などでは無料で行ってくれる場合もあります。
衣類を綺麗に整えるオプション加工4種類
続いて、衣服をキレイに整えるためのオプション加工4種類を紹介していきます。
- プレス加工
- プリーツ加工
- シロセット加工
- デラックス加工
プレス加工
プレス加工とはアイロンがけのことですが、ワイシャツなど基本的にはクリーニングの際に追加料金なしでプレス加工+糊付け加工が施されています。
糊付けが不要な場合はアイロンがけのみ行ってくれる「プレスのみ加工」が選択でき、その分料金が割安になる場合もあります。
折り目・プリーツ加工
折り目加工は仕上げの際に生地の裏に樹脂を流してアイロンがけをして、折り目を長い間キレイに保つ加工です。
プリーツ加工はスカートなどのひだの形を整える加工で、制服やシルクなどのデリケートな素材のスカートなどにおすすめ!
プリーツ加工の場合はひだの数で料金が異なる場合があるので、クリーニングの際には店舗に確認するとスムーズです。
シロセット加工
シロセット加工は折り目の付きにくいウール製品に特化したオプションです。
シロセット液という特殊な薬剤を噴射し折り目をつけることで、水に濡れても長い間キレイな折り目を保ちます。
デラックス加工
デラックス加工は、その名の通りワンランク上の仕上がりになるオプション加工です。
店舗によって「デラックス仕上げ」や「ロイヤル加工」とも呼ばれており、衣服に合わせた洗い方を施して、細部まで一点ずつチェックしながら仕上げていくほか、返却時も特殊なハンガーや立体梱包などで丁寧に扱います。
デラックス加工の価格は通常クリーニングの約2倍以上ですが、高価な服や繊細な素材の服のクリーニングに最適です。
衣類保管のためのオプション加工3種類
礼服やドレスのような普段あまり着る機会のない服などには、以下の3種類のオプション加工がおすすめです。
- 防虫・防ダニ加工
- 防カビ加工
- 長期保管
防虫・防ダニ加工
衣服の虫食いやダニの付着を防ぐオプション加工で、特殊な防虫加工剤で衣服を害虫から守ります。
シルクやウールなど、虫に食われやすい繊細な天然素材の服に特におすすめです。
めったに着ないけれども大事な服など、長期保管をする際にはぜひともつけておきたいオプション加工です。
防カビ加工
衣服をカビから守るオプション加工で、ほとんど場合は「防虫・防カビ加工」を依頼すると付帯しています。
衣服をタンスやクローゼットなどで長期保管をする前にはぜひとも施したいオプション加工です。
また、革製品や靴などがかびてしまった場合は、専門のクリーニング店で「カビ取り加工」を依頼しましょう。
長期保管
衣服を長期保管するためのオプションサービスです。
最近は宅配クリーニングなどで「保管付クリーニング」のコースがあり、そうしたサービスの保管期間は半年から8ヶ月までですが、さらに延長したい場合は追加料金を支払えば保管期間が延長できるサービスがあります。
クリーニング店での保管の場合は衣服に最適の環境で保管されるため、特に大事な服などは保管サービスを依頼すると綺麗な状態のまま衣服を保管できます。
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寝具・布団のオプション加工5種類
衣服だけでなく、布団クリーニングにも下記のようなオプション加工があります。
- 防虫・防ダニ加工(布団用)
- 消臭加工
- ミンク加工
防虫・防ダニ加工(布団用)
仕上げの際に特殊な防虫加工剤を使用し、布団に虫やダニを寄せつけないようにします。
加工剤は人体に影響がないため、小さい子どもがいる家庭などには特におすすめのオプションです。
一度加工しておけば効果が長持ちするので、1年に1度はクリーニングの際にプラスしておきましょう。
消臭加工
布に染み込んだにおいの原因を特殊加工+水洗いなどで無臭化し、その後もにおいをつきにくくさせる効果があります。
布団や衣類のイヤなにおいを除去する加工で、「デオドラント加工」とも呼ばれています。
たばこのにおいやカビのにおいなど、洗うだけでは取れないにおいを除去してくれるので、寝具や厚手の衣類におすすめのオプション加工です。
ミンク加工
毛布に適用されるオプション加工で、まるでミンクの毛皮のようにフワフワな仕上がりになります。
ミンク加工を施すことにより毛布が多くの空気を含むため、保温性もアップします。
また帯電防止効果もあるので静電気を防ぎ、ホコリや花粉が付きにくくなります。
その他のオプション加工2種類(特殊)
オプション加工には他にも修理や保護を目的としたオプションメニューもあります。
- リフォーム・リペア
- 花粉・静電気ガード
リフォーム・リペア
衣服の場合は破れや穴あき、ボタン付けなど、クリーニングと一緒に簡単な衣服の補修を行ってくれます。
また、革製品などのカバンや靴は、色を補う補色やパーツの交換などもできます。
衣類やファッション小物、靴など、破れやは破損がある場合はリペア(修理)のオプション加工を依頼しましょう。
花粉・静電気ガード
クリーニングの仕上げに花粉防止剤や帯電防止剤を生地にコーティングする加工です。
静電気は花粉を引き寄せ、さらに花粉は目の粗い生地などに入り込んでしまう場合もあるため、毎日のように使うマフラーやストールなどに施すのがおすすめです。
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クリーニングでオプション加工を依頼する時の注意点
クリーニングのオプション加工を依頼する際は、以下の3つについて注意しておきましょう。
- 衣服のクリーニング表示はしっかり確認
- シミ抜きや補修は依頼前にマーキング
- 返却後はくまなくチェック!
衣服のクリーニング表示はしっかり確認
便利なオプション加工ですが、衣類によっては適応できない場合があります。
クリーニングを依頼する際には、衣服についているクリーニングタグをしっかりをチェックしましょう。
また、不明な場合は直接クリーニング店に相談するのもトラブルを未然に防ぐポイントになります。
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シミ抜きや補修は依頼前にマーキング
しみ抜きや補修を依頼する際には、加工をしてもらう箇所をしっかりとマーキングしておきましょう。
マーキングすることでクリーニング業者の人がシミなどを見つけやすくなるだけでなく、返却時にきちんとクリーニングされたか確認の目安になります。
また、宅配クリーニングなどを依頼する際にも、注文表などに詳しく要望を記載しておくことも大事です。
クリーニング前の衣服をスマホやデジカメなどで撮影しておくのもいいでしょう。
返却後はくまなくチェック!
クリーニングが返却された後、きちんと依頼通りの加工がされているかチェックしましょう。
補修やプレス加工など、仕上がりが思い通りではなかった場合は早めにクリーニング店に確認します。
クリーニングに不備がある場合は返却から数日から1週間以内であれば「やり直し」を行ってもらえる場合もあるので、まずは問い合わせてみましょう。
まとめ
いつものクリーニングにオプション加工をプラスすることによって、普段よりもワンランク上の仕上がりになります。
オプションにはたくさんの種類がありますが、その効果や役割を知ることで、クリーニングをより有効に使うことができますよ!