古着屋や、メルカリ・ラクマで買った服を着ようとすると、独特の匂いがする事ありませんか?
せっかく買ったのに匂いが気になって着用できないのは悲しいですよね。
この記事では、古着の匂いの原因や手軽にできる匂いの落とし方、おすすめのクリーニング業者などを紹介しています。
古着の匂いの原因
古着の匂いの原因は一つではなく、いくつかの要因が合わさってあの独特なにおいになっています。
その中でも代表的なにおいの原因は下記の3点が挙げられます。
- 前の持ち主の皮脂や体臭
- 防虫剤
- お店のお香
前の持ち主の皮脂や体臭
前の持ち主の皮脂や体臭などが繊維の奥まで染みこみ、時間を経て酸化することで、独特なにおいへと変化します。
特にデニムは風合いを変えないために洗わない事もあるので、汗や皮脂汚れにより繊維の奥で雑菌が繁殖してしまい、生乾きのような、カビのようなにおいが発生します。
防虫剤
ヴィンテージなどの古着は、アメリカやヨーロッパなど海外から輸入されることが多く、コンテナ船にのせられ長時間かけて日本へ輸送されます。
この輸送中に虫が付かないように防虫剤を入れますが、これもにおいの原因になります。
また、フリマアプリで購入した衣服にも前の持ち主が使っていた防虫剤においが強く残っている事があります。
お店のお香
古着独特の匂いを抑えるために、お香を焚いてにおいを上書きしている古着屋もあります。
そのお店のお香の匂いが好みではなかった場合、古着の匂いと混ざってしまいキツイ匂いに感じてしまうかもしれません。
古着の匂いを消す方法
自宅で簡単に試すことができる、古着の匂いを軽減させる方法は下記の3つです。
- 天日干し
- 酵素系漂白剤でつけ置き
- スチームアイロンを使う
天日干し
紫外線には殺菌・消臭効果があるので、しっかり日光に当てることで繊維の奥まで乾かすことができ、においの発生を防いでくれます。
ただし、革製品は長時間日光に当てると乾燥や色落ちする可能性があるため、風通しのよい場所で陰干しするのがおすすめです。
酵素系漂白剤でつけ置きする
酸素系漂白剤は染料を脱色しないので色柄物にも安心して使うことができます。
においの元となる汗や皮脂汚れを強力分解してくれて、消臭・除菌・抗菌効果が期待できます。
使い方は、
- 洗面器に40℃くらいのぬるま湯と酸素系漂白剤(使用量の目安)を入れてよく混ぜる
- 約30分~1時間ほど古着を浸ける
- 洗剤を使って普段通り洗濯する
場合によっては生地を傷めたり色落ちする可能性があるので、2時間以上は浸さないようにしましょう。
本当に色落ちしないか不安な場合は、目立たない部分に原液を染み込ませ5分程放置したあと、変色してないか確認することをおすすめします。
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スチームアイロンを使う
高温のスチームを服にあてると、スチームの細かい粒子がにおいを吸着して、蒸発するときににおいも一緒に取り除いてくれます。
スチームアイロンを持っていない人は、入浴後の蒸気が充満した浴室ににおいがついた服をハンガーで吊るしておきましょう。
数時間吊るしておくと、蒸気が服のにおいを吸い取ってくれます。
クリーニングに出した方がいい古着とそうでないもの
古着を毎回クリーニングに出すのは、費用も手間もかかるので中々難しいと思います。
また、古着の中にもクリーニングに出した方が良いものと出さなくても良いものがあります。
クリーニングに出した方が良いもの
- 家庭で洗濯できないもの
- 色々試しても匂いが取れないもの
- ヴィンテージやハイブランドのもの
洗濯表示を確認して水洗い不可のマークがあれば、家庭で洗濯できないのでクリーニングへ出しましょう。
水洗いができない衣類を無理に家庭で洗うと、色褪せや型崩れなど生地を傷める原因になります。
特にヴィンテージやハイブランドの衣類はデリケートな素材でできてるものも多く、洗濯機や乾燥機にかけてしまうと縮んでしまったり風合いが損なわれる可能性があります。
せっかく見つけた素敵な1着を台無しにしないためにも、ヴィンテージやハイブランドの衣類はクリーニングに出しましょう。
クリーニングに出さない方が良いもの
- 家庭で洗濯できるもの
- ヴィンテージの価値が出るまで保管したい人
洗濯表示を確認して水洗いできるようであればわざわざクリーニングに出す必要はありません。
例えば、装飾のないTシャツなんかは手洗いしたり、ネットに入れておしゃれ着洗いをすれば家庭でも洗濯が可能です。
ただし、デリケートな素材やすでに生地が薄くなっているものは、慎重に手洗いしましょう。
基本的には「クリーニングに出さない方が良い」衣服はありませんが、ヴィンテージのデニムなどを価値が出るまで保管しておきたいという人は、風合いを損なわないためにも洗わない方が良いかもしれません。
その際は、洗っていないのでカビや変色が起こりやすくなっているため、換気をするなどして保管に気を付けましょう。
古着のクリーニングにおすすめの業者3つ
- ワードローブトリートメント
- リナビス
- IPPO(一歩)
ヴィンテージ品やハイブランド、皮革などそれぞれの用途にあったクリーニング店を3つ紹介します。
ヴィンテージ品やハイブランドの古着なら「ワードローブトリートメント」
おすすめ度 | |
料金 | 皮革ジャケット:12,430円〜(税込) セーター:3,850円~(税込) |
クリーニング日数 | 見積もりを了承してから2~3週間後 |
オプション(※消臭加工はありません) | しみぬき:1,000円~ |
ヴィンテージ品やハイブランドの素材感やシルエットを大切にするなら、ワードローブトリートメントがおすすめです。
預かった衣類を細かく点検し、最も適した洗い時間・洗い方でクリーニングしているので、洗いすぎによって衣服を傷める心配がありません。
カシミアなどのウール地、綿や麻など、素材に応じた独自の専用加工剤を使用することで、新品時の風合いを復元してくれます。
他の業者に比べるとクリーニング費用は高めですが、そのぶん申し分ない仕上がりなので、1点物や大切な古着を安心して頼むことが出来ます。
皮革の古着なら「リナビス」
おすすめ度 | |
料金 | 皮革衣類コース:15,400円~(税込) |
クリーニング日数 | 最短1か月 |
オプション(※消臭加工はありません) | カビ抜き加工:550円~(税込) |
レザージャケットやレザーパンツなどの皮革製品のクリーニングなら、リナビスの「皮革衣類コース」を利用するのが良いでしょう。
全体の洗浄から風合いを保った仕上げまでがセットになったコースで、洗い・乾燥・修復・色入れ・仕上げまで全て熟練の職人による手作業でおこなっています。
最新のクリーニング技術で洗った後、素材を見極めて温度・湿度の条件の整った環境で乾燥させるので、皮革の縮みや硬化なども防ぐことができます。
ZOOMを使用した無料のオンライン相談を受け付けているので、クリーニングに出すべきか迷っている人は一度相談してみても良いかもしれません。
「宅配クリーニング」はお店に出向かなくても家にいてクリーニングが利用でき便利だと評判は耳にしますが、実際に体験してみないとその良さは中々わかりません。ちょうど衣替えをしてクリーニングに出したい衣服がまとまっていたので、今回思い切って[…]
クリーニング済の古着を買うなら「IPPO(一歩)」
IPPOは、提携しているクリーニング店で古着を水洗いしてから販売しているので、古いシミ・シワ・ニオイなどが落ちている状態の良いものを購入することができます。
この水洗いクリーニングは、石油系・有機溶剤を一切使用しないため特有のニオイがなく、低刺激なので敏感肌の方でも安心です。
また、商品の紹介欄にはクリーニング師による自宅でのお手入れ方法が記載されているので、購入後も自分でお手入れしながら長く古着を楽しむことが出来ます。
どうしても匂いが取れない場合はクリーニングに出す
今回紹介した記事のポイントは、以下の通りです。
- 古着の匂いの原因は主に3つ
- 自宅で匂いを取るなら、天日干し・酸素系漂白剤でつけおき、スチームアイロンが効果的
- ヴィンテージやハイブランドの衣類は、クリーニングに出した方が良い
- 洗濯表示を見て水洗いできるものは、家で洗濯しても良い
色々試しても匂いが取れない場合は、潔くクリーニングへ出しましょう。
通常のドライクリーニングだけでは匂いが取れないこともあるので、預ける時に匂いが気になる旨を伝えておいたり、オプションで消臭加工をつけたりしておくとより効果が期待できるのでおすすめです。
他にはない古着だからこそ、クリーニングして大切に着続けたいですね。
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