振袖・着物は自宅で洗えないのでクリーニングが必須ですが、高価なものなのでクリーニングで絶対失敗したくないですよね。
今回は振袖・着物の宅配クリーニング会社の選び方のポイント、料金やかかる日数などおすすめ振袖・着物クリーニング5社を比較して徹底解説しました。
これから七五三や卒業式などで晴れ着を着る予定のある方は、是非参考にしてみて下さい。
長く美しく着物を着るためには、着物の素材や種類に合わせたクリーニングが必要になってきます。着物のクリーニング料金相場も着物の種類や素材、洗い方によって大きく異なりますし、着物を長持ちさせるためにはクリーニング後の保管やお手入れも重要[…]
振袖・着物のクリーニング会社の選び方のポイント
振袖・着物のクリーニング会社を選ぶ際に、特に大切なポイントは以下の3点です。
- 洗い方が複数あるか
- 料金が明確か
- 仕上がり日数は許容範囲か
洗い方が複数あるか
振袖・着物には下記2つの洗い方があります。
- 丸洗い(京洗い)
- 洗い張り
丸洗いは京洗いとも言われ、振袖・着物をそのまま洗うドライクリーニングのようなものです。
丸洗いで落とせる汚れは、ファンデーションや食べこぼしなどの軽い油性の汚れだけで、コーヒーやワインなどの水溶性の汚れは落ちません。
一方、洗い張りは水と洗剤で洗うので、油性と水溶性どちらの汚れも落とせます。
丸洗いしかない場合はオプションでシミ抜きを追加したりと、そのぶん費用が高くなってしまうケースもあります。
料金が明確か
化学繊維 | 約1,320~1,650円 | 単 | 約5,500~6,600円 |
喪服 | 約7,700~8,800円 | 振袖 | 約13,200~16,500円 |
袷(あわせ) | 約6,600~7,700円 | 留袖 | 約9,900~11,000円 |
訪問着 | 約7,700~9,900円 | 浴衣 | 約1,650~5,500円 |
上記の表は、種類別振袖・着物クリーニングのおおよその料金相場になります。
振袖・着物のクリーニングは一般衣類に比べてどうしても高額になるので、まずは料金設定が明確な会社で選ぶことをおすすめします。
料金は会社によって大きく幅があり、振袖・着物の種類によっても異なるのでホームページを良く確認して用途にあった所へ依頼しましょう。
仕上がり日数は許容範囲か
振袖・着物の大手クリーニング5社の仕上がり日数を比較すると、大体どの会社も平均3~4週間かかります。
もし、シミ抜きなど特殊加工がある場合は、シミの状態によって作業時間が大きく変わるので、見積もりの際に相談しましょう。
振袖・着物クリーニングにおすすめの会社5社比較
振袖・着物のクリーニング会社は、振袖・着物を専門としている「振袖・着物専門クリーニング店」と一般の衣類を取り扱っている「一般クリーニング店」があります。
シミ抜きや染め替えが得意の「きものtotonoe」
おすすめ度 | |
料金(振袖) | 6,028円(税込) |
保管サービス | なし |
クリーニング日数 | 3~4週間(お急ぎ便:1週間以内) |
きものtotonoeは振袖・着物専門のクリーニング工場で、年間6万点以上の振袖・着物をクリーニングしています。
全国の呉服店から依頼を受けるほど技術力に定評があり、検品・洗浄・シミ取り・仕上げ、と各工程ごとに専門の技術を持った職人が丁寧に作業してくれるのが特徴です。
「お急ぎ便」があり通常3~4週間かかるところ、振袖・着物が到着してから1週間以内に返送してくれるので、時間に余裕がない人には助かります。
送料は発送のみ自己負担になりますが、振袖・着物のクリーニングの中ではリーズナブルで料金体制もわかりやすいので、初めて振袖・着物をクリーニングに出す人におすすめです。
保管もしたいなら「ワードローブトリートメント」
おすすめ度 | |
料金(振袖) | 23,100円~(税込) |
保管サービス | あり(1点/2,200円~) |
クリーニング日数 | 見積り了承後、2~3週間 |
預かった服を一点のみで洗う「一客洗い」が特徴のワードローブトリートメントでは、振袖・着物やゆかたのクリーニングも行っています。
検品時に、素材の特徴・着用回数や汚れ具合・しみの有無などを確認し、カルテを作った上で最も最適な方法でクリーニングをしてくれます。
素材に合わせた専用の加工剤や、振袖・着物の特殊シミ抜き技術を活かして独自で開発したシミ抜きはかなり評判です。
送料は、支払い総額が 15,000 円 (税込) 未満の場合、配送料金一律 1,650 円(税込)かかります。
お得にクリーニングができる「リナビス」
おすすめ度 | |
料金(振袖) | 16,500円(税込) |
保管サービス | なし |
クリーニング日数 | 1ヶ月~ |
高品質なリナビスの振袖・着物コースは、熟練の職人が一点一点大切に振袖・着物をクリーニングしてくれます。
振袖・着物の他にも帯や襦袢、足袋や雪駄など様々な種類の付属品も追加でクリーニングが可能です。
また、子供用の振袖・着物の場合は通常料金から1点につき2,200円(税込)引きで依頼することができます。
一部地域を除いて往復の送料が無料なのと、初回限定クーポンやキャンペーンも充実しているので、お得に利用できるのがリナビス最大の特徴です。
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知名度の高い「リネット」
おすすめ度 | |
料金(振袖) | 14,740円(税込) |
保管サービス | なし |
クリーニング日数 | 21日~ |
テレビや雑誌で紹介されていて、知名度の高いリネット。
振袖・着物は、通常衣類とは違う特殊工場で丁寧にクリーニングしてくれるので安心です。
また、雪駄・下駄・草履などの付属品もクリーニング可能です。
素材や装飾品、付属品の種類によって最適なクリーニングを徹底していて、料金も明確に設定されています。
CMや雑誌で有名な宅配クリーニングの「リネット」は1点からでもクリーニングに出すことができ、手軽に利用しやすいのが魅力です。今回はそんな「リネット」で実際に冬服・夏服合わせて7点のクリーニングをお願いしてみたので、この記事では注文か[…]
特殊素材のクリーニングなら「キレイナ」
おすすめ度 | |
料金(振袖) | 16,500円~(税込) |
保管サービス | 着物はなし |
クリーニング日数 | 15日~ |
キレイナの技術チームは、元々ウェディングドレスや 歌劇団の衣装メンテナンスを手掛けていたこともあり、特殊な素材やデザインもののクリーニングに長けています。
装飾が多くデザイン性の強い服や婚礼振袖・着物などを数多く取り扱ってきてるので、失敗の心配はなく技術も間違いないでしょう。
シミ取りなど特殊加工の料金が細かく設定されているので、安心してクリーニングを依頼できます。
品質表示タグがないものやハンドメイドの服のクリーニングも得意です。
今回、冬に着たデュベティカのアウターや、ドルチェ&ガッバーナのコート、しばらく着ていなかったブラウスなど計3点を高級宅配クリーニングの「キレイナ」に出してみました。注文から返却までの全体の流れや、一般クリーニング店との仕上がりの違い[…]
振袖・着物をクリーニングに出す際の注意点
振袖・着物をクリーニングに出す際に気をつけたいポイントは、以下の3点になります。
- シミや汚れの場所確認
- 素材の確認
- オプションの有無
衣服をプロの技でキレイに仕上げてくれるクリーニングですが、時には失敗やトラブルが発生することも。クリーニングでの失敗を未然に防ぐには、自身でも衣服の状態をしっかりと把握しておくことが重要です。この記事では、クリーニングの具体[…]
シミや汚れの場所の確認
落として欲しいシミや汚れがある場合は、場所をしっかり把握して印をつけたりメモをするなどしておくと、見落とされる心配がないので安心です。
何が原因でついたシミや汚れなのか伝えておくと、それによってアプローチの仕方が変わるかも知れません。
ついでにほつれているところや破れているところがないかも確認しておきましょう。
素材の確認
絹は振袖・着物の素材で一番高級ですが、水に弱く濡れると縮むのでドライクリーニングで洗うことがほとんどです。
デリケートな素材は洗い方を気をつけなければいけないので、クリーニングに出す際に素材を伝えておくと良いでしょう。
その他に、絞りや刺繍・金箔・銀箔が施されている振袖・着物の場合も、念の為一言伝えておくと安心です。
「洋服の素材ってたくさん種類があるけど、それぞれどんな特徴があるの?」と気になりますよね。この記事では、一般的な洋服に使用させれる素材や繊維の特徴を比較しながら、詳しく解説しています。洋服に使われる素材の種類や、それぞれの特[…]
オプションの有無
よくある丸洗いだけだと、ファンデーションや襟元の皮脂などの軽い油性汚れしか落とせないので、汗ジミなどの水溶性の汚れはそのまま残ってしまいます。
ただ、オプションでシミ抜きや汗処理をつけると汗ジミが消えたりかなり軽減することができます。
その他にも振袖・着物のオプションには、カビ取りやほつれ修理、染色補正などもあるので振袖・着物の状態に合ったオプションがある会社を選びましょう。
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クリーニング後はしっかり保管しよう
振袖・着物のクリーニング後は以下の点に注意して保管しましょう。
- たとう紙の定期的な交換
- タンスの換気
- 備長炭シートの使用
振袖・着物はクリーニング後、たとう紙という和紙に包まれて返却されますが、そのままの状態で長時間タンスにしまっておくと、吸湿性が悪くなるので1~2年で交換が必要になります。
また、天気の良い日にタンスを開けて扇風機を回すのも簡単にできる湿気対策としておすすめです。
振袖・着物はとても繊細で湿気やカビに弱いので、保管方法や保管環境に気をつけながらキレイな状態で着続けたいですね。
保管クリーニングとは、クリーニングに出した布団や衣類を一定期間そのまま店舗で保管してもらうサービスのことを言います。こういった保管サービスは、今まで実店舗でしか依頼することが出来ませんでしたが、最近ではネットで注文し、保管・配送を行[…]