花粉症に悩む人は非常に多く、天気予報でも花粉の飛散予報が報じられるくらいです。そこで気になるのが洗濯物の花粉。外干しすると花粉が付くことは分かっていてもやっぱり外干ししたい人に知っておいてほしい花粉対策があります。今回は、せっかく綺麗に洗った洗濯物を花粉まみれにしないためにも、洗濯物の正しい花粉対策をご紹介します。
外干しするなら時間帯に要注意、花粉が最も飛散するのは9時から14時
花粉が飛ぶ季節になると、どうしても外に干す洗濯物に花粉が付いてしまいます。衣服はもちろん、タオルやシーツなどあらゆるものに花粉が付いてしまいます。できるだけ洗濯物に花粉が付かないように注意したいものですが、そのためにまず見直したほうが良いのが「洗濯物を干す時間」です。実は、一般的に洗濯物を干す時間帯こそ、1日の中で最も花粉の飛散量が多いのです。
環境省がホームページで公表している情報によると、花粉は午前9時ごろから午後2時ごろにかけて最も多く飛散します。その日の天候などによって多少ずれることはありますが、基本的にはこの時間帯に注意しておかなければなりません。
このことから、午前10時を過ぎたころから洗濯物を干すのはNG。花粉は水分が多いものに吸着されやすくなるため、午前10時ごろから洗濯物を干すと飛散し始めた花粉を次々にキャッチしてしまいます。洗濯物を干す場合は、花粉が増え始める午前9時ごろまでには水分を飛ばしておく、もしくは取り込んでおきましょう。
可能であれば、夜中に洗濯して干しておき、午前9時を迎える前に取り込むのがベスト。これなら午前9時ごろにはある程度乾いているので花粉も付きにくいですし、その後取り込んで部屋干ししたとしても十分に乾かすことができます。洗濯物が乾きやすい時間は花粉の多い時間。できるだけその時間帯を避けて干すことが大切です。
柔軟剤は洗濯物がふんわりするだけじゃない!花粉がつくのを防いでくれる
衣類は繊維が幾重にも織られてできているものなので、滑らかに見えても実は表面がデコボコしています。このデコボコや繊維の隙間に花粉が引っかかることで、洗濯物に花粉が付いてしまうのです。ウールなど素材によっては静電気が起きやすく、花粉を自ら引き寄せてしまう衣類もあります。そこで役立つのが、静電気防止効果を持つ柔軟剤なのです。
柔軟剤には界面活性剤が含まれているため、繊維同士の摩擦で静電気が発生するのを防ぐ効果も持っています。この作用こそ、花粉の付着を防ぐ大きなポイント。摩擦を防ぐだけでなく、仮に静電気が発生してもすぐに放出できるので花粉を洗濯物に引き寄せないのです。
洗濯機で洗えないものは、手洗い後に適量の柔軟剤に数分浸すだけでも同等の効果を得られます。柔軟剤を使わずに干した場合より花粉予防効果はかなり高まるので、毎日の洗濯に取り入れてみてください。
【取り込む際に花粉を払う】これだけで半分以上の花粉を落とせる
花粉を家の中に持ち込まないために注意したいのが、洗濯物の「取り込み方」。外で干した洗濯物には花粉が付着しているので、洗濯物を1枚ずつしっかり手で払います。実はこれが非常に大切な作業なのです。
大手化学メーカーが公表しているデータによると、手でサッと払うだけでも洗濯物に残った花粉を半分以上落とすことができると言われています。洗濯物の素材によって落とせる花粉の量は異なりますが、手間をかけずに半分近く減らせるのは大きなメリット。
ただし、力いっぱい手で叩くのはNG。強く叩くと花粉が繊維の奥深くに押し込まれてしまい、余計に落としにくくなってしまいます。手で払う場合はあくまでも優しく、撫でるようなイメージで実践してください。
より確実に花粉を落としたい場合は、取り込む際に掃除機をかけるのも効果的です。掃除機なら繊維の奥の花粉まで強力に吸い取ってくれます。洗濯物1枚ずつに掃除機をかけるのはかなり手間なので、シーツなど長時間触れるものだけでも試してみると良いでしょう。
市販の花粉対策グッズを活用して、外干ししても花粉の付着を防ぐ
外干しの洗濯物を花粉から守る対策グッズも便利なものが市販されていますのでそれらを上手に使うのも手です。
◆カバーで洗濯物をすっぽり覆う
洗濯カバーはランドリーコートなどの名前で市販されており、洗濯物をすっぽり網目状のカバーで覆ってしまうのカバーのこと。洗濯カバーは花粉を寄せ付けにくい素材を用い、非常に細かい網目状をしているので中の洗濯物に花粉が付着するリスクを軽減することができます。
すっぽり覆うとはいっても下部分は開いているため、密閉されて乾きにくいという心配もありません。花粉だけでなく黄砂や微細な汚染物質、紫外線まで同時にシャットアウトすることができるのでまさに一石二鳥。ただし、風の強い日はカバーがめくれて意味を成さないことも多いので、使わない方が良いでしょう。そもそも風の強い日は花粉も大量に飛んでいるため、外干し自体控えた方が賢明です。
◆花粉防止スプレーを吹きかけてから干す
微粒子が繊維の隙間を埋めて洗濯物をコーティングするというもので、柔軟剤と似たような効果を持っています。洗濯物にスプレーしておけば花粉の付着を防げるだけでなく、コーティングのおかげで洗濯物から花粉を落としやすくすることもできます。
【花粉症がひどければ外干しは断念】部屋干しでも早く乾かすコツ
花粉症の症状が酷く、できるだけ花粉を避けたいのであれば外干しではなく最初から「部屋干し」した方が無難です。部屋干しすると乾きにくいし嫌なニオイがするため敬遠している人も多いですが、花粉対策としては文句なし。慣れてしまえば天気を気にすることなく洗濯できるようになるので、部屋干しのコツを知っておくと役立ちます。
部屋干しするうえでまず気になるのが、なかなか乾かないということ。部屋の中は空気の動きが少なく、普通に洗濯物を干しているだけでは水分が蒸発するのに時間がかかるのです。では、どんな干し方をすれば早く乾かすことができるのでしょうか。
1.洗濯物はアーチ型に干す
大きいものや丈の長いものは両端に、小さく丈の短いものは中心部分に干すのがコツ。アーチ型に干すことで乾きにくい大きな洗濯物が空気に触れる面積を増やし、より早く乾かすことができるのです。
2.風を使って空気の流れを作る
洗濯物は空気中の湿度が低い方が早く乾くので、除湿器を使うのも効果的です。除湿器の中には洗濯物の乾燥機能が付いているものもありとても便利。除湿器がない場合は扇風機やサーキュレーターを使って空気の流れを作ります。
風が当たると洗濯物に残った水分が蒸発しやすくなります。水分は重力に引っ張られて洗濯物の下の方に溜まってくるので、そこを狙って風が当たるように角度を調整してください。
ニオイの原因は洗濯物に繁殖した雑菌。これを防ぐには、除菌や殺菌効果の高い洗剤を使うのがコツ。部屋干し用に除菌力を高めた洗剤や洗濯用の漂白剤なども市販されているので、うまく活用すれば部屋干しの気になるニオイを軽減できます。
乾燥機は花粉対策の強い味方、電気代は?コインランドリーは?
花粉対策のためには外に洗濯物を干さないのが一番なので、洗濯機や浴室に乾燥機が付いている場合は積極的に活用しましょう。乾燥機ならわざわざスペースを取って干す必要もありませんし、温風で一気に乾かすことができるので短時間で洗濯が終わります。
意外と安い乾燥機の電気代
乾燥機を使うとなると気になるのが電気代。乾燥機を使うと電気代がかかるというイメージがあります。具体的な電気代は電力会社や乾燥機の機種などによって異なりますが、一般的なドラム式洗濯機の乾燥機であれば1回あたり数十円しか電気代はかかりません。
ドラム式洗濯機はヒーター乾燥タイプとヒートポンプ乾燥タイプという2種類の乾燥方法に分かれており、省エネタイプのヒートポンプ式なら消費電力が約600Whなので15円ほどしかかからないのです。ヒーター乾燥タイプは2,000Wh近く電力がかかりますが、それでも電気代は約50円で済みます。
1日に1回利用したとして、1ヶ月あたり約450円から1,500円。これを高いとみるか安いと見るかは人それぞれですが、毎日洗濯物に付着する花粉で苦しむことを考えれば、乾燥機の使用を決意する人も多いのではないでしょうか。
花粉の時期だけはコインランドリーを利用する
自宅に乾燥機が無い場合は、花粉の季節だけコインランドリーを利用するという方法もあります。コインランドリーならシーツやカーテンなど部屋干ししにくい洗濯物まで丸ごと洗濯できますし、当然乾燥機も備えられているので花粉に晒される心配もありません。
洗濯物が多い家庭は頻繁にコインランドリーに行くのも大変ですしコストもかかるので乾燥機を購入した方が良いでしょうが、一人暮らしや洗濯物の量が少ない家庭なら毎日通う必要もないのでコインランドリーでも十分です。
まとめ
- 柔軟剤を使って洗う
- 花粉が飛散する時間帯を避けて干す
- 取り込むときは手で花粉を払う
- 花粉症の症状がひどい場合は部屋干しもしくは乾燥機で
外出先では花粉を気にする人が多いですが、自宅で干している洗濯物にも花粉が付きやすいというのは意外と見落としがちです。家の中を快適に保つためにも、洗濯の仕方に注意して花粉を寄せ付けないようにしたいですね。
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