夏になると着る機会が増える浴衣ですが、お手入れ方法が分からずそのまま収納してしまうという人も少なくありません。今回は浴衣を自宅で洗濯する方法や干し方、クリーニングに出した時の費用などについて紹介します。
【浴衣の洗濯方法】色落ちチェックしてから、手洗いや洗濯機で洗う
浴衣は生地が傷まないよう手洗いするのが基本ですが、洗濯機で洗うことも可能です。浴衣に色々な柄があるように、その素材も様々です。自宅で洗濯するときは浴衣の洗濯表示を確認しましょう。手洗いする方法、洗濯機で洗う方法、脱水、干し方まで紹介します。
◆浴衣を洗濯する前に色落ちをチェックする
手洗い、洗濯機どちらで洗う場合でも、色落ちテストをしましょう。浴衣の目立たない部分、帯で隠れるところなどに洗剤の原液を付けて5分ほど放置します。5分後白い布で押さえて色がつかなければOKです。もし色落ちした場合は、色移りや色むらの原因になるためクリーニングへ持ち込みましょう。
◆汚れやシミが目立つときは部分洗いをする
気になる汚れやシミがある場合、部分洗い用洗剤を付けて揉み洗いしてから、手洗いや洗濯機で洗うと綺麗になります。食べ物のシミなら液体酸素系漂白剤をつけるのが効果的です。
(1)手洗いする方法
浴衣を手洗いするときは、洗面台やタライなどに水を張ります。お湯やぬるま湯だと色落ちの可能性が高くなりますので、必ず水を使ってください。ここにオシャレ着用の洗剤を少量入れます。
浴衣を袖だたみという畳み方をして、水につけ約30分置いてください。そのあと押し洗いをして、しっかりとすすぎます。浴衣を畳んだままネットに入れて、洗濯機で1分弱脱水すれば完了です。
(2)洗濯機で洗う方法
浴衣を洗濯機で洗うときは、袖だたみという畳み方をしてネットに入れます。洗濯機の場合でも水を使ってください。オシャレ着用の洗剤を分量通りに入れて、必要であれば柔軟剤や洗濯のりを入れても構いません。手洗いコースや弱水流などで洗濯しましょう。脱水時間を設定できるようなら短めに設定してください。
洗濯した浴衣の干し方、アイロン時のコツ、畳み方や保管方法を紹介
洗濯した浴衣をそのまま干すとシワが出来たり、色褪せしたりする原因になります。シワや色褪せしない干し方、アイロンをかけるときのコツ、畳み方から保管方法までを紹介します。
浴衣の干し方
洗濯が終わったら浴衣を干しましょう。干す前に畳んだままの状態で平らなところに置いて、しわを叩きのばして形を整えてください。浴衣を干すときは色褪せなどを防ぐために裏返しにして干します。着物ハンガーやアームが伸びるハンガーなどがあるのなら、それらを使ってください。なければ物干しざおなどに袖を通して、手でしわを伸ばしながら形を整えて干すという方法でもOKです。
アイロンをかけるときのコツ
乾燥したらアイロンをかけます。洗濯タグでアイロンがけの温度表示を確認してください。ポリエステルなど化学繊維の素材は熱に弱いので注意しましょう。綿や麻素材は霧吹きなどでしっとりとするぐらいに水を吹きかけてからアイロンをかけると綺麗に仕上がります。
そのままアイロンをかけるとテカってしまうので、当て布をするか、もしくは裏側からアイロンをかけるかするといいでしょう。アイロン後は戻りじわや畳みじわなどが付きやすくなっているため、ハンガーなどにかけて湿気を取ってください。
浴衣の畳み方と保管方法
洗濯・アイロン後は、畳んで保管しましょう。畳み方としては、「本だたみ」という畳み方になります。浴衣は直線縫いですから、基本的には縫い目にそって畳めば綺麗に畳むことができるでしょう。
保管のときは除湿剤や防虫剤などを一緒に入れることを忘れないようにしてください。帯も一緒に収納しておくと、次のシーズンで使う時にも便利です。帯の畳み方は決まった畳み方はなく、適当な大きさに畳むか、クルクルと巻いて収納します。
【浴衣の帯、下駄、バッグ】お手入れする方法とシミやカビから守るコツ
浴衣の帯などの付属品のお手入れ方法も紹介します。汚れたまま保管するとカビやシミの原因になってしまいます。お手入れする方法とちょっとしたコツを紹介しますので参考にしてみてください。
帯
浴衣の帯は基本的には洗濯をしないものです。ですので、着用後は乾いたタオルなどで汚れや汗を取りましょう。その後、ハンガーなどにかけて陰干しをして湿気などを取ります。ポリエステルや木綿の帯などは洗濯することができるので、汚れなどが気になるのであれば洗濯してみましょう。
折りたたんだ状態で水を使って手洗いするか、少量のオシャレ着用洗剤を入れて洗います。脱水は、バスタオルで水気を取りましょう。干すときのコツは、シワにならないようしっかり伸ばして広げることです。色褪せしないように日陰で干しましょう。
下駄
下駄のお手入れ方法は、風通しのいい場所に下駄を置いてまず湿気を取ります。そのあと、乾いた布などで表面の汚れを取ってください。カビが生えないようしっかり乾燥させることがコツになります。靴箱で保管する前に、乾燥材などと一緒に入れてしまうといいでしょう。
バッグ
バッグは保管前に乾いた布などで表面の汚れを取り除きます。カビ臭くなったりしないようにしっかり乾燥をさせましょう。またバッグが型崩れしないようするコツは新聞紙などを丸めて中に詰めておくと綺麗な形のまま保管できます。
浴衣のクリーニング料金相場は1,000円~、仕上がり日数は2日以上が目安
浴衣はいつも着用する衣類とは大きさが違うため、洗濯から干し方、畳み方まで面倒に感じる人も多くいます。そのようなときはクリーニングを利用するのも一つの手です。浴衣は多くのクリーニング店が取り扱っています。
汚れていなくても目に見えない汗や汚れが酸化してシミの原因になったりします。クリーニングに出すタイミングは長期保管前が良いでしょう。浴衣のクリーニング料金の相場は1,000円~3,000円程度、仕上がり日数は2日から1週間位です。着物専門のクリーニング相場は約5,000円位からです。高級な浴衣は着物専門クリーニング店にお任せするのも良いでしょう。
クリーニング店がないときや時間がないときは、宅配クリーニングを利用すると良いでしょう。宅配クリーニング「リナビス」ならパック料金に浴衣と帯も含まれているので、各1,500円程度で洗ってもらえ最短仕上がり日数は5日位です。リナビスは職人さんが丁寧な手作業で仕上げてくれるためシミ汚れも綺麗になります。浴衣をクリーニングに出す時の参考にしてください。
宅配クリーニング「リナビス」を実際に利用してみた記事はこちら
まとめ
- 洗濯表示、色落ちをチェックしてから洗濯する
- 生地が傷まないよう浴衣は手洗いの方が良い
- 浴衣を裏返して干す
- 長期保管前はクリーニングに出す
浴衣の洗濯は手洗いの方が生地に優しいですが、洗濯機の使用OKというものなら気軽に洗濯することができます。色落ちしないか洗濯前のチェックが必要です。浴衣は色鮮やかなものが多いので注意しましょう。
汚れていないと思っても、目に見えない汗や汚れが付着しています。そのまま保管するとカビが発生したり、嫌な臭いの原因になったりします。浴衣は自宅でも簡単に洗濯ができますが、長期保管する前にクリーニングに出すと良いでしょう。
宅配クリーニング「リナビス」は、5点パック料金に浴衣や帯が含まれていて、何でも組み合わせられます。実際に利用してみると、衣類を発送するだけなのでとても簡単でした。そのときの実際に利用した感想も記事にしましたので、参考にしてください。