【ダブルの羽毛布団を洗濯するには】自宅で洗うより簡単な方法

ダブル羽毛布団洗濯

羽毛布団は条件が揃っていれば自宅で洗うことも可能です。ではサイズの大きいダブルの羽毛布団はどう洗ったらいいのでしょうか。

羽毛布団はシーズンごとに洗うのが理想的

ダブル羽毛布団洗濯頻度

人間が睡眠中にかく汗の量は200ミリリットルとされており、ダブルなら2人分で一晩に400ミリも吸い込んでいる計算となります。もともと羽毛布団は吸放湿性に優れており、寝ている間にかいた汗を放出するのが特徴ですが、それはきちんと天日干しや布団カバーの洗濯をするという日頃のお手入れをしていることが必須となります。

天日干しは2週間に1回、布団カバーの洗濯は1ヶ月に1回のペースで行うのがベストです。きちんとお手入れされていない場合、中に湿気がたまり羽毛布団特有のふんわり感が失われたり、保温性が低下することに繋がります。

また、しっかりとお手入れをしていても布団の中に溜め込まれた皮脂や汗の塩分やダニ、ホコリなどを除去することはできません。羽毛布団の洗濯の頻度は、本来の機能性を保つためには1年に1回洗うのが適切だとされています。

自宅でダブルの羽毛布団を洗う前の確認事項

では、ダブルサイズの羽毛布団を自宅で洗濯する前にどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

1.洗濯表示のチェック

まずは、羽毛布団についている洗濯表示をチェックします。自宅で洗える羽毛布団は、水洗いマークか手洗いマークがついていることが条件となります。水洗い不可マークやドライマークが表示されているものは、家で洗濯することはできないのでクリーニングに出します。

2.キルティング加工品であること

自宅で洗濯するためには、羽毛布団自体がキルティング加工されていることも条件です。キルティング加工とは生地の表と裏が縫い付けられているもので、洗濯機で洗っても羽毛が偏る心配がありません。しかしキルティング加工されていないものは、洗濯機で洗うと羽毛が偏り、元通りに仕上げることが難しくなります。

3.洗濯機の大きさ確認

洗濯機は、ダブルサイズの羽毛布団が入るサイズであることが条件となります。洗濯機に無理やり詰め込むと、すすぎが不十分になるのはもちろん、脱水できずに止まってしまうなど、洗濯機の故障を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

4.天候のチェック

羽毛布団を洗う時はベストな天候を見極めることも大事です。なぜなら、羽毛布団が完全に乾くまでには2日程かかるからです。天気予報を確認して、数日間晴天が続くタイミングを見計らって洗うようにしましょう。完全に乾かすことができないと、カビが発生したり悪臭を放つ原因となってしまいます。

【ダブルの羽毛布団の正しい洗濯方法】2日かけて中まで完全に乾かす

ダブル羽毛布団洗濯方法実際にダブルサイズの羽毛布団を洗っていきます。

◆用意するもの

  • おしゃれ着用などの中性洗剤
  • ダブルサイズの布団が入る洗濯ネット
  • 柔軟剤

洗う前には物干しにかけて布団たたきを使い、ホコリやゴミを落としておきます。汚れが目立つ部分には、中性洗剤を使って最初に揉み洗いをして汚れを落としておきましょう。

ペットのおねしょの跡や汗ジミのある場所は、シミ用の部分洗剤や液体酸素系漂白剤を付けておきます。綺麗に仕上げるためには、洗う前にひと手間かけておくことも大事です。

洗剤は合成洗剤ではなく、おしゃれ着用などの中性洗剤を使用します。合成洗剤を使用すると羽毛の油分を取り去ってしまうため、羽毛のフワフワ感が無くなってしまう上、羽毛自体も傷つけてしまいます。洗濯ネットは、ダブルサイズの布団が入る大型で丈夫なものを用意します。

ダブルの羽毛布団を洗う手順
1.羽毛布団を3つ折りにし空気を抜きながらクルクル巻く
2.洗濯ネットに入れる
3.洗濯機のコースは「布団洗い」に設定
4.脱水は1~2分ほど

 

まず布団を洗濯ネットの中に入れます。大きいダブルサイズの羽毛布団をネットに入れるのはコツがあります。まず、縦に屏風状に3つ折りにし、ゆっくりと空気を抜きながらクルクルと巻いていくとコンパクトに畳むことができます。

洗濯コースの中から布団洗いコース、もしくは手洗いコースを選び、既定の量の中性洗剤と柔軟剤を入れ、ネットに入れた羽毛布団を投入して洗濯を開始します。柔軟剤は消臭効果のあるものを使うと洗い上がりの羽毛の臭いを軽減できます。

脱水はあまり長くすると羽毛を傷めてしまうので2分くらいが目安。まだ不十分だなと感じたらバスタオルでやさしく押して水分を吸収させます。

羽毛布団を中までしっかりと乾かす方法

羽毛布団は洗うよりも乾かすことこそが難しく、布団屋さんが家庭での洗濯を奨励しない要因でもあります。ダブルサイズともなると乾燥に2日はかかります。根気がいる作業になりますが、中まで完全に乾かして下さい。

布団の四隅に羽毛が片寄りがちなので、固まった羽毛を優しくほぐします。そして、風通しの良い日陰に物干し竿を2本使って干します。水を吸って重くなっているので、1本の物干し竿だと負荷で折れてしまう可能性もある上、2本の竿をまたがせて干すほうが通気性も良くなり乾きも早くなります

2時間ごとに向きを変えて干すと、均一に乾かすことができます。夕方になったら取り入れ、夜の間は家の中でスペースを作って干しておきます。翌朝再び2本の竿を使って風通しの良い日陰で乾かすようにしましょう。完全に乾くまで、この工程を繰り返します。

◆布団乾燥機を使ってもOK
ある程度乾いたら、布団乾燥機を使うのも効果があります。ただし、高温乾燥すると羽毛が傷むため注意が必要。羽毛布団に直接熱が当たらないように、羽毛布団と乾燥袋の間に毛布を挟むのも効果があります。羽毛布団専用のコースがある場合は、そちらを利用しましょう。

羽毛布団を自宅で洗うメリット・デメリット

自宅で洗うメリットは、クリーニング代を節約できること。デメリットは洗濯機が小さいと洗えないことです。浴槽で洗うこともできますが、水に濡れた羽毛布団は想像以上に重く、サイズが大きいほど持ち運ぶのにも干すのにもかなりの重労働。また、乾きが不十分だとカビや異臭の原因にもなります。これらの手間を考えると、自宅での洗濯はやめておいたほうが無難です。

【コインランドリーで洗う】持ち運びは大変だけど低コスト

自宅の洗濯機に羽毛布団が入らない場合や家で洗うのは大変そう、という時にはコインランドリーで洗うという選択肢もあります。もちろん、自宅で洗うよりは費用がかかりますが、クリーニング代に比べると安くなりますし、1日で済むことも魅力です。

コインランドリーで洗うのにかかる時間・料金の目安

洗濯時間乾燥時間料金
20キロ30分90分1,800円
コインランドリーによって導入されている洗濯機や乾燥機のサイズは異なります。最近のコインランドリーにはコールセンターがあり、洗濯機のサイズや料金、洗剤や柔軟剤の有無を確認することができます。重い布団を持ち込む前に確認すると良いでしょう。

コインランドリーで羽毛布団を洗う手順

コインランドリーも基本的に自宅で洗濯するのと同じ方法です。しかし、コインランドリーの場合は洗濯ネットに入れる必要はなく、コンパクトに丸めた後、3か所から4か所をひもで縛って中の羽毛が偏るのを防ぎ、洗濯槽の中に投入します。コインランドリーにはサイズの異なる洗濯機がありますが、ダブル羽毛布団なら大きめの20キロタイプを選ぶと良いでしょう

脱水が終わったら、紐を外して乾燥機に入れます。乾燥器のサイズは、ダブルの羽毛布団なら25キロタイプと、洗濯時より一回り大きい乾燥機を選ぶと乾燥機の中で布団が泳ぎ、乾かす時間も速くなります。また、15分おきに乾燥機の蓋を開けて布団をひっくり返すとムラなく乾きます。

~テニスボールでフワフワに~
最後の20分程になったタイミングでテニスボールを2つから3つ投入すると、ボールが乾燥機の中で跳ねて、布団をポンポンと叩いてくれることで羽毛の塊をなくし、フワフワに仕上げられます。

 

コインランドリーにダブルの羽毛布団を持ち込むには、かさばるためやはり車が必要。また、時間がかかるためその場を離れたいところですが、乾燥の際は何度か布団をひっくり返す必要があるので、時間的拘束は覚悟しないといけませんね。

店舗型クリーニングの料金、メリットとデメリット

自宅やコインランドリーで洗えないダブルサイズの羽毛布団や、高級羽毛布団を洗濯するには、クリーニングに出す必要があります。料金相場はどれくらいなのでしょう。ダブルサイズの羽毛布団の料金は、4,000円から6,000円が相場です。大型チェーンよりも、個人経営のクリーニング店の方が若干料金が高くなる傾向があります。

クリーニングに出すメリット

  • 仕上がりがフワフワになる
  • 高温で処理するためダニをしっかり退治できる
  • 汗抜き加工、防ダニ加工ができる
  • プロによる洗濯なので安心できる

何より、失敗の不安がないということが一番のメリット。近年はクリーニング後の預かりサービスを行っている店舗も多く、次のシーズンで使用するまでの置き場に困らないというメリットも挙げられます。温度調整もされてカビや汚れの心配もない生活な場所で、最善の状態で保管されるので安心です。

多くのクリーニング店はドライのみですが、中には水洗いをしてくれるクリーニング店もあり、羽毛の汚れもより綺麗に落とすことが可能です。ダニの死骸や糞も流れ落ち、羽毛のかさ高も回復させられます。

クリーニング店のデメリットは、車やバイクなど移動手段がない限り、ダブルの羽毛布団を持ち込むのが大変なことです。この問題を解決できるのが、これから紹介する宅配型クリーニングです。

 

宅配クリーニングは持ち運びの負担ゼロ!自宅で引取可能

ダブル羽毛布団宅配クリーニング
自宅やコインランドリーで洗えず、なおかつ、クリーニング店に持ち込むことが難しいダブルの羽毛布団は、宅配クリーニングに依頼する方法があります。宅配クリーニングでダブルの羽毛布団を出した時の料金の相場は、6,000円から8,000円程度。これは、店舗型のクリーニング店よりも、2,000円ほど高い料金になります。

値段的には割高に感じるものの、家にいながら全ての作業が完了できるので非常に便利です。特に車がない人は、大きな布団を抱えて何往復もしたり、タクシーを使って持ち込んだりすることを考えるとそれほど高い値段設定ではありません。

また、仕事が忙しくてなかなかクリーニング店の営業時間内にに足を運ぶことができない人も、引き渡しから受け取りまで都合の良い時間に自宅で行えるのは大きなメリットと言えます。申し込みは24時間いつでも行え、ライフスタイルに合わせて効率的にクリーニングに申込みができます

宅配型クリーニングの流れ

宅配クリーニングへの申込みは、スマホやパソコンから宅配クリーニング店のHPで行うことが可能。まず、HPの申込フォームおよび電話で連絡して集荷日時を決定します。そして、集荷日時に宅配業者が集荷バッグや専用袋を持ってきてくれるので、その場で羽毛布団を入れて預けるだけ。

ダブルの羽毛布団こそ、宅配型がお得な理由

宅配クリーニングは布団のサイズよりも枚数で金額が決まる店舗が多いため、シングルの値段でダブルの羽毛布団を洗濯することが可能です。「リネット」を例に挙げると、下記の様な料金形態になっています。

<ふとんリネットを利用した場合>

枚数1枚2枚3枚4枚
料金8,800円1万1,800円1万2,800円1万4,800円
ネットで申し込みをすると数日後に発送伝票や集荷バッグが入った専用キットが送られて来ます。そこに布団を詰めて発送する日を決め宅配会社に引き渡すシステム。仕上がり日数はおよそ10日です。家族分まとめて出すことを考えたら、持ち運びの手間もなく、店舗型より数段お得でかつ便利ですね。

まとめ

  • 条件が合えば自宅でも洗えるが手間がかかる
  • 車があればコインランドリーでも洗える
  • クリーニングはコストはかかるも失敗は無い
  • 宅配型はサイズでなく枚数で値段が決まるためダブルはお得

 

ダブルサイズの羽毛布団でも、洗濯機に入れば自宅で洗濯することも可能ですが、完全に中まで乾かせることが前提です。その工程の負担を考えると、自宅での洗濯は不向きと言わざるを得ません。

その点、宅配型クリーニングに出せば手軽で労力もかからない上、失敗の不安はゼロ。オプションで防ダニ加工などもできるし、保管までお願いしてしまえば収納するストレスもありません。この機会に家族分の布団をクリーニングに預け、収納スペースも気分もスッキリさせてみませんか?

次の記事では「ふとんリネット」の専用袋を使い、料金や仕上がり具合などを検証しています。ぜひ読んでみて下さい。

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