防水透湿性素材のゴアテックスはアウトドア系の服に多く使用されています。素材が特殊で価格も高価なため、特別な洗濯方法が必要なのか、普段通りで良いのか悩んでしまいます。実は自宅でも洗濯することが可能で、誰でもちょっとしたコツで、簡単にできる方法を紹介します。
ゴアテックスの洗濯頻度は?シーズンオフや数回着用後が洗うタイミング
ゴアテックスは基本的に撥水作用がある為、汚れが付きにくい素材です。また、洗いすぎるのも素材を傷める可能性があるため、洗濯頻度は少なくてかまいません。毎回洗う必要はありませんが、以下の点が気になってきたら、洗濯するタイミングになります。
◆汗を多くかいた時
◆撥水効果が落ちてきた時
◆汚れが目立ってきた時
◆着用するシーズン前後
汚れを放置したままにすると、汚れが落としにくくなるだけでなく、ゴアテックス特有の防水透湿性が低下してしまいます。ゴアテックスは正しく洗濯することで防水透湿性を維持していくことができる素材です。適度な頻度で正しく洗濯できれば、ゴアテックスを長持ちさせることができます。次の正しい洗い方で洗濯してみましょう。
ゴアテックスの正しい洗濯方法と注意点
ゴアテックスの洗濯方法はメーカーによって取り扱いが違う事もあるので、必ず洗濯する前に洗濯タグや注意事項を確認することから始めてください。
ここではゴアテックス素材が洗濯機で洗える表示があった場合の手順を紹介していきます。
ゴアテックスを洗濯機での正しい洗い方
1:ファスナーを閉める
ファスナーを開けたまま洗ってしまうと、余計な負荷がかかって素材を傷めてしまいます。ファスナーも破損をする恐れがあるので、必ずファスナーを閉めます。
2:フードは取り出し、コードは緩める
汚れた部分を落ちやすくし、洗濯ムラや洗剤が残らないよう、収納されているフードは取り出して広げます。フードや裾などに入っているドローコードも全て緩めておきます。
3:液体タイプの洗剤を用意する
特別な洗剤は必要ありませんが、液体タイプの洗剤で洗濯をします。粉洗剤は洗剤が溶けずに残る場合があります。
4:洗濯ネットに入れ、40℃以下のぬるま湯で洗う
素材が傷まない様、ネットに入れて洗濯をします。洗う時は40℃以下のぬるま湯を使うと、汚れが落ちやすくなります。洗濯機の水温調節機能がある場合は利用しましょう。
5:すすぎは念入りにし、乾燥機でしっかり乾かす
洗剤がしっかり落ちるよう、すすぎを念入りに行います。洗濯後は乾燥機を使います。ふんわりと乾燥させることでゴアテックスの素材を傷めることがありません。また、乾燥機で熱処理をすることによって、撥水効果が保たれます。
ゴアテックスを洗濯する時の注意点
◆石鹸で洗濯をしない◆
洗濯をする時に一番気をつける事は、石鹸を使用しないことです。石鹸は化学反応によって新たな汚れが出来てしまう可能性がありますので注意しましょう。
◆柔軟剤は使用しない◆
柔軟剤入りの洗剤での洗濯も避けて下さい。柔軟剤はゴアテックスの売りである防水と透湿性の効果がなくなってしまいます。
◆脱水し過ぎない◆
脱水のし過ぎは防水効果が落ちてしまいます。また、ゴアテックスは水を通さない素材なので、長時間の脱水は大きな遠心力がかかってしまい、洗濯機が故障してしまう恐れがあります。
ゴアテックスの撥水効果を復活・長持ちさせる3つのお手入れ方法
洗濯をした後は、ゴアテックスの撥水効果はどうしても少し落ちてしまいます。撥水効果を復活させて長持ちさせる為に、3つのお手入れ方法をプラスしてケアしましょう。
【1】アイロンをかける
アイロンをかけることで表地の防水性素材が復活します。自然乾燥させた後、当て布をして必ず中温でアイロンをかけてください。このひと手間を加えておくことで、撥水加工を維持することができます。
【2】乾燥機を使用する
乾燥機で20分程度乾燥させると、防水性を復活させることが可能です。ただし、注意しなくてはいけないのが、生地が乾いた状態で乾燥機にかけるということです。濡れた状態で乾燥させると撥水加工が落ちてしまうので、洗濯直後ではなく完全に乾いた状態にしてから乾燥機に入れましょう。
【3】撥水剤を使用する
撥水剤は、アイロンがけと乾燥機で撥水効果を高めた上で使用します。撥水剤はスプレータイプで販売されています。乾燥したゴアテックスの上から全体的に吹き掛けます。これを4~5回繰り返すことで、防水性がさらにアップします。
一度にたくさん吹き掛けてしまうと、シミが出来てしまいますので全体にふんわり吹き掛けるような感じで行ってください。もし、シミができてしまった場合にはすぐにアイロンで熱を加えてください。この際にも、当て布を忘れずに行いましょう。
このように、洗濯だけではなく、3つの手順を行うことで、ゴアテックスは撥水効果を維持することができ、長持ちします。
【ゴアテックスの保管方法】長持ちさせるためのポイントとは
ゴアテックスウェアは、音楽フェスやアウトドアの時にしか着ないなど、年に数回しか着用しないという人も少なくありません。その為、ゴアテックスは着用している時よりも、保管している期間の方が長くなります。
正しく洗濯しても間違った保管方法をしているとウェアが傷んでしまう可能性があるので、ゴアテックスはできるだけ良い環境で保管することが大事です。ここではゴアテックスウェアを保管をする際の注意点と正しい保管方法を紹介します。
【1】ハンガーに吊るし、風通し良くしておく
特に大切なのが、風通しの良い乾燥した場所で保管することです。畳んでタンスにしまうのではなく、ハンガーに吊るして保管するとウェアに風が通ります。また、湿気がこもらないようクローゼットを適度に換気することも大事です。ただし、直射日光が当たらないよう注意しましょう。
【2】スタッフバッグには保管しない
ゴアテックス製品を購入した時にスタッフバッグと呼ばれるものが付いてきます。このバッグの中で保管していると、シワになったり湿気がこもってしまいカビの発生源となってしまいます。スタッフバッグは持ち運ぶ際に短時間の使うことは問題ありませんが、保管目的で使用するのは控えましょう。
【3】乾燥剤や防虫剤を入れておく
クローゼットの中に湿気がこもってしまう状況では意味がありませんので、収納する場所には乾燥剤を置いておきます。そして定期的にクローゼットの開け閉めして換気することが大事です。また、虫に食われたりしないように防虫剤を入れておきましょう。
このようなことに気を遣って保管すれば、ゴアテックスを長持ちさせることができます。
ゴアテックスはクリーニングでさらに長持ち!数年に一度の頻度がベスト
ゴアテックスは自宅での洗濯に加えて、1~2年に一度はクリーニングに出した方がより長持ちします。クリーニングに出すことで、細かな汚れや自宅で落とし切れなかった汚れまで綺麗になりますし、撥水効果も高められます。
また、クリーニングに出せば失敗はありません。乾燥機にかけたりアイロンをする手間も省けます。数年に一度はクリーニング店へお願いしましょう。
今では、アウトドア用品を専門に扱っているクリーニング店がたくさんあります。専門店でクリーニングをお願いすると、ゴアテックス素材には次のようなメリットがあります。
【メリット】
●丁寧に洗ってくれる
●撥水性が回復する
●手間が省ける
しかし、専門店ならではのデメリットもあります。
【デメリット】
●通常のクリーニング料金よりも高い
●仕上がりに時間がかかる
クリーニング代を少しでも安くしたい場合や、早めに仕上がってほしい時は、一般的なクリーニング店でも可能です。ただし、どこでもゴアテックスのクリーニングを行っているわけではありません。場合によっては断られてしまうことがあるので、事前に利用するクリーニング店に確認しておくことが大切です。
宅配クリーニング「リナビス」ならゴアテックスのクリーニングが1,560円
宅配クリーニングの「リナビス」では、ゴアテックス素材の衣類も安く丁寧に取り扱ってくれます。リナビスは一般のクリーニング店ですが、熟練の職人さんによる手作業で行っていて、仕上がりの品質も高く口コミでも人気のお店です。
アウトドアで着用した後の、泥や皮脂汚れ・汗ジミなど、知らず知らず汚れが付いています。見落としがちな汚れも、リナビスの職人さんが汚れの種類を見極め、専用洗剤を使って最適な処置をし落としてくれます。
「リナビス」ではゴアテックスだからと、特別な価格設定もありません。次にアウトドア専門のクリーニング店とリナビスとの料金を比較してみます。
【リナビスと専門店の料金と納期比較】※料金は税抜き価格
リナビス(5点コースの場合) | 専門店 | |
---|---|---|
料金(1点) | 1,560円 | 2,000~8,000円 |
オプション | 撥水加工:980円~ | |
納期日数 | 最短5日 | 最短7日 |
「リナビス」は衣類5点、10点、20点の3コースあり、コースによって1点の料金が変わってきます。例えば、5点コースで依頼するとゴアテックス1着1,560円。有料オプションの撥水加工を付けても2,540円です。
普段着ている衣類と一緒にゴアテックスを出せるというのはリナビス最大のメリットです。衣類の点数に合わせてクリーニングコースが選べますが、点数が増えるほど、1点の料金はより安く仕上げてもらうことができます。衣替えシーズンなどに家族の衣類をまとめて20点コースを申し込めば、ゴアテックスのクリーニングが940円と破格の値段でできるので、かなりお得です。
リナビスは納期日数も最短5日で、専門店と比べてもとても早く仕上がり手元に届きます。この仕上がりの早さもリナビスのメリットです。
他にも「無料8大おせっかい」のサービスとして、シミ抜きやボタン修理など、他社では気を回してくれないところにも丁寧なサービスを無料で行ってくれます。
また、ゴアテックスウェアに最適でぜひ利用したいサービスが保管サービスです。リナビスには保管室があり、衣類に適した良い環境の中で大切に長期保管をしてもらえます。最長で6カ月間無料で保管してくれるため、着る頻度が少ないゴアテックスを次のシーズンまで保管してもらえば、保管に気をもむ必要もなくなります。
長く大切に着続けるためにも、ぜひ他の衣類と一緒にゴアテックスをクリーニングに出してみましょう。
まとめ
- ゴアテックスを洗濯する時は液体洗剤を使う
- しっかりすすいで、脱水しすぎない
- 撥水効果を復活させるには、アイロンや乾燥機が有効
- 風通しの良い乾燥した場所で保管する
- 数年に1度はクリーニングに出すと長持ちする
ゴアテックスを洗濯する時、普通の洗剤では少し不安な場合は、「ニクワックス」という専用の洗剤も市販されています。防水性を回復させることができる洗剤も販売されていますので、そちらを使用すると、より素材を傷めずに洗濯することが可能です。
そして、ゴアテックス素材を洗濯する際に大切なのは、しっかりすすぎ、しっかり乾かすことです。高価で、使用頻度も少ないからこそ、洗濯方法や保管方法をしっかり行って、次に着る時も撥水効果が保たれた状態で長く愛用していきましょう。
ゴアテックスの素材は、スキーウエアにも用いられています。以前、撥水効果を維持したいスキーウエアを「リナビス」に出してみました。オプションで撥水加工(有料)をお願いしてみたところ、撥水効果が戻ったことを実感しました。ぜひ次の記事も併せて読んでみて下さい。
\ リナビスの使い方や評判はこちら /
リナビスまるわかり!宅配クリーニング料金・使い方・評判!実際に利用してみた感想を写真付きで解説