ひだの多い袴は、意外と汗や汚れがつくアイテムの1つです。袴はクリーニングに出すことが可能。ただし、袴は種類によって、衣類に分類されるものと着物(和服)に分類されるものがあり、それぞれクリーニングに出す店や料金が変わります。
袴のクリーニング情報は少なく、公式サイトを見てもほとんど書かれていません。今回は、袴のクリーニングに関するあらゆる情報を、各店に問い合わせてみました。詳しく解説していきます。
袴の種類と特徴
「袴」にもいくつか種類があります。ざっくり分けると、剣道や弓道、合気道といった武道用の袴と、七五三・卒業式に着用する和服の袴に分けられます。
中仕切りのある袴
キュロット状になっている
無地
【着物(和服)】七五三、卒業式の袴の特徴
中仕切りのない袴
スカート状になっている
刺しゅうや柄がついているものが多い
※七五三や卒業式の袴にもキュロット状のものもあります
基本的には武道用(剣道や弓道、合気道など)の袴は水洗いできる素材で作られており、普通の衣類もしくは少々の追加料金で一般的なクリーニング店に出すことが可能です。
それに対し、七五三、卒業式の袴は着物扱いになるため、水洗いできません。着物専用のクリーニング店に出すことになります。
剣道や弓道、合気道の袴クリーニング、おすすめはせんたく便
料金 | 仕上がり日数 | 補足 | |
---|---|---|---|
せんたく便 | 996円 | 最短5営業日 | ・最速5パック(衣類5点)4,980円を申し込んだ際の1点あたりの料金で計算 |
リナビス | 1,560円 | 最短5日~ | ・無地の袴限定 ・5点コース(7,800円)を申し込んだ際の1点あたりの料金で計算 |
リネット | 5,750円 | 3週間程度 | ・素材等で追加料金がかかる可能性あり |
ネクシー | 2,500円 | 自宅から発送した日から9日程度 | ・保管パックは勧めない |
リネットは、武道用の袴も着物の袴も同じ扱いなため、料金がずば抜けて高くなっています。武道用の袴はアイロンかけこそ難しいですが、自宅でも洗濯できる素材が多め。そこに着物と同じ金額を払うのはちょっとお勧めはしません。
せんたく便は、武道用の袴も1着966円と安く、仕上げも早いため利用しやすい店です。ただし、最速5パック(衣類5点)のパック料金になるため、袴の他に何か4着を出さないといけません。道着の上に羽織るベンチコートやアウターも一緒にクリーニングに出すのも手です。
\ 袴+その他の衣類をクリーニングに出すならせんたく便がおすすめ /
七五三、卒業式の袴クリーニング、おすすめはネクシー
料金 | 仕上がり日数 | 補足 | |
---|---|---|---|
せんたく便 | 着物は不可 | × | × |
リナビス | 着物は不可 | × | × |
リネット | ■七五三 →5,750円 ■卒業式用 →5,750円 | 3週間程度 | ・専門の工場でクリーニング ・追加料金がかかる可能性あり |
ネクシー | ■七五三 →1,400円 ■卒業式用 →2,500円 | 10日前後 | ・保管はできない |
七五三や卒業式の袴は着物扱いになるため、武道用の袴と比べ値段は高くなります。そして扱っているクリーニング店も少なくなります。その中で、ネクシーは着物の袴も取り扱っており、クリーニング代もお手頃。
ネクシーは、2つの利用方法になります。1つは近所のクリーニング店のように衣類別に料金が設定され、1点からでも出すことができる利用法。もう1つは保管付きのパックプランです。7点でいくらと設定されていますが、保管パックプランでは袴は取り扱っていません。
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白洋舎・ホワイト急便に袴は出せる?
白洋舎やホワイト急便にも袴を出すことができます。ただし、ホワイト急便は、地域や店舗によってかなり金額に差があります。白洋舎は地域を変えて3店舗に電話をして聞いてみましたが、料金は同じでした。
料金 | 仕上がり日数 | 補足 | |
---|---|---|---|
白洋舎 | ■武道用 ■卒業式用袴 ●化繊・ウール・綿 →4,500円 ●絹→7,500円 ■七五三の袴 ●綿・化繊・ウール→3,150円 ●絹→5,250円 | 1ヶ月 | |
ホワイト急便 | ■武道用 1,200~4,400円 ■七五三の袴 3,000円前後 ■卒業式用袴 1万円前後 | ■武道用 最短1週間 ■七五三 ■卒業式用袴 1ヶ月 | ・地域や店舗によって料金に差あり ・着物の扱いがない店舗あり ・着物専門工場でクリーニング、料金は工場で検品後に確定 |
白洋舎は料金が統一されているので、後日追加料金が発生することはありません。ただ、ネクシーと比べると白洋舎はかなり高いですね。約2倍です。仕上がり日数も1ヶ月と長いので利用する際は注意が必要です。
ホワイト急便では、武道用の袴が店によってかなり料金に差があります。一旦工場へ送り、そこで検品後料金が確定する店も多く、思っていた料金より高くなる可能性があります。
まとめ
袴は大きく分けて武道用と着物(和服)の袴の2種類に分けられます。武道用の袴は、仕上がり日数も短く、そこまで高くない料金設定でした。袴はアイロン(プレス)にとても時間と手間がかかります。武道用も洗濯はできたとしてもプレスに技術が必要となり、自社工場ではなく専門工場に依頼する店もありました。
せんたく便やネクシーはプレスに技術が必要な袴も、追加料金やに仕上がり日数が長くかかることなくクリーニングできます。ぜひ武道用はせんたく便、着物はネクシーを利用してみてください。
<武道用の袴> せんたく便 | <七五三・卒業式の袴> ネクシー |
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