私は母のおつかいで、7万円で購入したロングのダウンコートを近所のとある個人経営のクリーニング店に出しました。その店はいつも利用しているクリーニング店で、気を付けてほしいところ等は、相手がプロなので信用して特に言いませんでした。
「縮んでいません」と言い続けるクリーニング店
数日後コートが仕上がり、クリーニング店に取りに行きました。家に帰り、クリーニングのカバーを外したところ、コートが全体的に三分の一ほど縮んでいて、まるで小学生が着るような大きさになっていました。母は「どうして縮んでるの?」と言いながら、すぐにクリーニング店に電話をしました。
しかし、クリーニング店側から帰ってきた言葉は「縮むなんてことはありません」と私たちの意見を完全否定。母の怒りはマックスに達し、すぐに縮んだコートを持って受け取ったクリーニング店に駆け込みました。が、店側は謝るどころか否定し続けました。
コート代金の半額を弁償してくれるはずが、賠償金さえも値切られた
とてもじゃないけど着られる状態ではなかったので、コートを弁償してもらうよう交渉しました。しかし個人経営の店だからなのか、なかなか返事が返ってきません。「高価なコートなのと、一冬着用しただけなので弁償してほしい」と何度も交渉しました。一か月経ってやっと店側が折れ、「クリーニングの組合に連絡する」と言ってくれました。
こっちとしては全額分を払ってほしいとお願いしましたが、交渉の結果半分の額でなんとかしてほしいと言われ、これ以上交渉しても無駄だと思い条件を飲みました。クリーニング代も結局補償してくれず、かなり日数が経ってから2万5,000円を渡されました。
その時に「これ以上は負担できません」と言われ、半分という約束すら破られました。母の中では7万円に近い金額とクリーニング代は返してほしかったのですが、結局それもなく謝罪すらなかったので、クリーニング店を変えました。
縮んだコートは高かったので捨てられず、タンスに仕舞い込んだまま
こんなクリーニングトラブルは初めてで、店側の対応にとてもがっかりしました。今はそのクリーニング店には行かず、他のチェーン店のクリーニング店を利用しています。新しいクリーニング店では、このようなトラブルもなく、母や祖母も大事な服を安心して預けています。
大事な服をクリーニング店に出すときは、服の特徴やクリーニングする際の注意点を店に伝えるようにしています。着られなくなったロングコートは、一度は捨てようと考えました。しかし、高いコートだったのとクリーニング店では一歩間違えるとこんなトラブルがあるんだよという教訓のために、洋服箪笥の中で眠っています。