ワイシャツの襟汚れやボールペンインクの落とし方をご紹介

ワイシャツの襟汚れ

ワイシャツは清潔感をイメージさせる重要なアイテム。襟まわりの汚れは特に気になります。襟の黄ばみや黒ずみの度合によっては、ワイシャツの寿命が短くなることも。また、胸ポケットに入れたボールペンのインクがワイシャツに付いてしまったり、書類を書きながらうっかり袖にインクを付けてしまうことがあります。これも洗濯機で丸洗いしただけでは落ちない汚れです。

こういった襟汚れやインクを落とすには、どんな洗剤でどう洗うのが良いのでしょうか。家庭でのワイシャツ汚れの落とし方から、クリーニング店にお願いした方が良いもの、汚れを付きにくくする予防法まで紹介していきます。

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ワイシャツの頑固な襟汚れの原因と落とし方

ワイシャツの襟汚れは、買ったばかりの時はキレイに汚れが落ちても、洗濯の回数を重ねていくとだんだんと落ちなくなっていきます。黄ばみの原因になるのは、汗や皮脂といったタンパク質汚れです。

日々の満員電車、外回りに加え、大事な会議や商談中などでは、首に汗をかく人も多いでしょう。また、後頭部から首にかけての部分は、皮脂の分泌が多い場所でもあります。特に加齢臭が気になりだす年代になると、皮脂の酸化も加わるため、臭い付きのより頑固な皮脂汚れになってしまいます。

そこへホコリが付着すれば、立派な黒ずみが発生します。そして、汚れをさらに落ちにくくしていまうのが摩擦です。首を動かすたびに汚れが繊維の奥へと入り込んでいきます。

ワイシャツの襟汚れに強いのは「アルカリ性粉末洗剤」

頑固な襟汚れを落とすには、どんな洗剤が効果的なのでしょうか。洗剤は主に3つの種類に分けられます。

  • 液体洗剤
  • 粉末洗剤
  • 漂白剤

一般的な家庭で多く使われているのは液体洗剤です。最近ではジェルボールタイプも人気がありますが、どちらも残念ながらワイシャツの襟汚れには向きません。襟汚れに効く洗剤かどうかは、洗剤の裏の表示にポイントがあります。何を見るかというと、洗剤のPhです。汗も皮脂も弱酸性。弱酸性の汚れを落とすには、中和作用のあるアルカリ性が効果的です。

洗剤のパッケージ裏の表記に、中性やアルカリ性、酸性といった液性が記載されています。一般的な液体洗剤は中性のものが多く、臭いや皮脂汚れに特価したものはアルカリ性が多くなります。よって、アルカリ性である粉末洗剤が最も汚れ落ちの効果が高いと言えます。

より頑固な襟汚れには、酵素が入った洗剤も効果的です。酵素は界面活性剤では落ちにくい汚れを落としてくれます。酸素系の粉末漂白剤との組み合わせで、さらなる洗浄力を発揮してくれます。

【頑固な汚れは漬け置きで】ポイントは水の温度

襟汚れに効果的な洗剤を選んだら、次は落とし方です。洗濯機にお任せではなく、洗い方や水の温度を変えるだけで汚れ落ちが違ってきます。やはり、頑固な黄ばみや黒ずみには浸け置き洗いが必要。タンパク質汚れには、酸素系漂白剤や酵素入り洗剤での浸け置きがもっとも効果的で、大切なのは浸ける水の温度。温度が高いほど化学反応が高まります。

しかし、タンパク質は高温になると固まる性質があるので高すぎてもダメです。さらに、酸素系漂白剤や酵素入り洗剤も、温度が高ければ良いというわけではなく、もっとも酵素の働きが活発になる37℃~40℃ぐらいのぬるま湯が効果的です。 酵素は働きが活発になるまでに時間がかかるため、30分~1時間ほどの浸け置きをすると良いでしょう。

節水タイプの洗濯機は要注意、すすぎが不十分だと汚れは残る

浸け置きが終われば次は洗濯機での本洗いになりますが、タンパク質汚れは時間が立つほど黄ばみが出ます。そのため、できるだけ汚れを残さないのもワイシャツを長持ちさせるポイントになります。

洗剤で汚れが落ちても、すすぎが甘ければ汚れは残ります。ドラム式で節水タイプの洗濯機は、すすぎが不足しがちです。回数を増やすなどしてすすぎ残しを防ぎましょう

また、ワイシャツの素材のチェックも大切です。手入れが簡単なポリエステルのワイシャツは、再汚染に注意が必要です。汚れがひどい物と一緒に洗ったり、汚れた水ですすいでしまったりすると一度離れた汚れが再付着してしまいます。

頑固な襟汚れを落とすには、ワイシャツの素材をチェックし、タンパク質汚れに強い洗剤を選び、洗剤に合った使い方をするのが一番効果的な方法になります。

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ワイシャツの頑固な襟汚れはクリーニング店のオプションを利用する

家庭では落としきれない頑固なワイシャツの襟汚れは、クリーニング店にお任せするという方法もあります。しかし、ワイシャツをキレイにするためにお金を払ってお任せしたのに、肝心の襟汚れがそのままではがっかりです。

クリーニング店によって仕上がりが違うのは、洗浄方法の違い。通常ワイシャツは、ドライクリーニングではなく水洗いになります。家庭での洗濯との違いは温度。それだけなので黄ばみや黒ずみといったタンパク質汚れは、大型の洗濯機で高温洗浄しただけでは落としきれません。

クリーニング店によってはオプションで襟汚れを落とすサービスもあります。クリーニング店で1回襟汚れをしっかり落としてもらい、自宅で汚れ予防をしながら洗濯すればきれいなワイシャツが持続します。

より良いクリーニング店を選ぶには、試しに一度出してみてチェック

ワイシャツの襟汚れを落としてもらう時は、クリーニング 店にもよりますが、汗抜きや染み抜きなどの別オプションを選びます。価格設定も様々で、オプション無料のところもあれば別料金のところもあります。料金に関しては、トラブルを防ぐためにも前もって店員さんに聞いたり料金表でチェックしたりすることも大切です

また、クリーニングは仕上りの早さと価格を重視しがちですが、それだけではなく仕上りへのこだわりやきめ細かいサービスがある店を選ぶのも失敗しないポイントです。

ワイシャツは他の衣類より、比較的値段が安く設定されています。試しに一度出してみて、仕上がりをチェックしてみるのもいいですね。通常の仕上がりでもきれいに落としてもらえるクリーニング店もあります。クリーニング後の汚れ落ちをみて、オプションを選択しましょう。

ワイシャツの襟汚れ、簡単にできる予防方法

襟汚れの原因は主に汗や皮脂、ホコリです。しかし、これらの汚れが付着した後、すぐに黄ばみや黒ずみへと変化するわけではありません。色が付くのは時間がたってからです。時間がたつほど落ちにくくなることを考えると、汚れが付かないように予防するのはかなり有効です。

予防方法も決して難しいことではなく、とても簡単。ちょっとした工夫で襟汚れを予防することができます。どんな方法があるのか、簡単にできる予防方法をご紹介していきます。

ウエットシートで汚れの元になる汗を抑える

いちばんお手軽な方法として、ウエットシートがあります。仕事中や昼休み、トイレに行った時など、まめに首周りの汗や皮脂を拭き取ります。ウエットシートは汗を多くかく夏の必需品でもありますが、季節を問わず汗をかくし皮脂も分泌されます。デオドラント効果のあるものは気分もスッキリするので、カバンに1つ入れておくと便利です。

定期的に首回りの汗を拭き取るのが効果的です。ですが、この方法はまめに拭き取ったとしても、襟に付く汗や皮脂の量を減らせるだけであって、完全に付着しないわけではありません。

市販のテープや糊付けで汚れが付くのを防ぐ

絶対に汚れを付けたくない時は、市販の汚れガードテープが使えます。ガードテープを襟の汚れが付く部分に貼るだけの簡単作業で、汚れを完全にシャットアウトできます。あとは、洗濯するときに剥がすだけです。極薄のテープなの目立つこともありません。

別の方法として糊付けでコーティングするのも効果的です。しかし、糊付けの場合、完全に汚れが落ちていることが前提になります。汚れが落ちていなければ、そのまま汚れをコーティングしてしまうことになり効果は半減。黄ばみや黒ずみは時間がたつほど色が濃くなっていき、タンパク質汚れが残ったままアイロン掛けを繰り返すとタンパク質が固まり、ますます落ちなくなります。

どの方法でも襟汚れを防ぐには、汚れが付く前の新しいワイシャツか、クリーニング店で汗抜き加工を行った後が効果的です。

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ワイシャツのボールペン汚れ~インクの種類で落とし方は変わる~

襟汚れと同じぐらいボールペンの汚れも、ワイシャツに付きやすい汚れの一つです。ボールペンの汚れを落とす上で大切なのは、「インクの種類は何なのか」になります。ボールペンのインクには油性と水性、ゲルインクの3種類があり、それぞれの違いをご説明します。

水性・ゲルインクのボールペン

この2つは水性に区分され、色素や添加剤を水で溶かし作られます。色を作る染料は化粧品などに使われる顔料が使われています。水性のインクなら簡単に落ちると思ってしまうところですが、最近のボールペンは発色や保存性に優れています。

水性だからといって安心は出来ず、ゲルインクも同じで、インクの粘度が高く落ちにくくなっています。そのため、落とし方を間違えてしまうと、生地を痛めたり染料が残ってしまうこともあります。

用意するもの

  • 食器用洗剤や固形石鹸

水性のインクを落とす際、必要になるアイテムは食器用洗剤や固形石鹸などです。汚れてしまった部分を揉み洗いし、すすぎます。これを汚れが無くなるまで繰り返します。

油性のボールペン

水性以上に問題なのが油性ボールペンです。油性のペンは、基本落ちないことを前提に作られていすので、そう簡単に落とすことは出来ません。油性ボールペンは、色素や添加剤を有機溶剤に溶かし作られます。染料も溶剤に溶けるものが使われています。

用意するもの

  • 消毒用エタノールか除光液
  • 印刷のない布2枚
  • ビニール袋

油性のインクを落とす際は、消毒用エタノールか除光液を用意します。プロピレングリコール類というアルコール成分が入っているのがポイントで、成分表示には略されてPGと記載されていることもあります。

落とし方は、まず机や床にビニールを敷きます。その上に布を一枚置き、ワイシャツの汚れている部分を下向きに置きます。汚れの部分に用意した消毒用エタノールや除光液をかけ、もう一枚の布でたたきインクを布へと溶かし出します。

この方法は、ワイシャツの色や素材によって、色落ちや痛みが出ることがあります。始める前に目立たない所で確かめてから行いましょう。

ボールペンのインクが付いてしまった時の応急処置

インクも襟汚れと同様、時間がたつほど落ちにくくなります。そのため、インクをつけてしまった時に応急処置をしておけば、洗濯時に汚れを落としやすくなります。

応急処置でも使うものは一緒で、水性インクは中性洗剤や固形石鹸などで汚れた部分を揉み洗いします。油性のインクは消毒用エタノールか除光液(PG入り)を使用し布やティッシュにインクを溶かし出します。どちらもこすって汚れを広げないよう注意しましょう。

クリーニング店に出す時は、シミの内容をあらかじめ伝えておく

ボールペンのシミの範囲が広い時や、時間のたってしまったインクやシミ落としに失敗してしまった時など、自分では手に負えないこともあります。そんな時、クリーニング店で対応してもらえるのでしょうか。

シミ汚れには様々な種類がありますが、インクのシミはクリーニング店でも落としにくいシミの一つです。ひどいシミの場合は、「完全には落ちないかもしれません」「薄く残ることがあります」などと言われることもあり、とくに落ちにくいと言われるのが油性のボールペンと万年筆のインクです。

落とせるかもしれないという期待を込めてクリーニングに出す時は、シミ抜きのオプションを利用することになります。シミ抜き無料のお店もありますが、ボールペンのシミが無料の範囲かどうかは要相談になり、相談後、特殊なシミ抜き扱いになれば有料になります。

汚れの種類、店舗によって料金はまちまち

シミ抜きの価格もクリーニング店によって500円~3,000円程と幅があり、ワイシャツの値段より高い時は、新たに買いなおした方がお得になってしまいます。そのため、高いお金をかけてシミ抜きをするべきかどうかも考えた方が良いでしょう。

クリーニング店にお任せする時は、シミの内容などをあらかじめ伝えることが大切です。 シミ汚れに応じた対応をしてもらえます。

しかし、自分でシミ抜きに失敗し、すでに生地が痛んでしまっていたり色抜けしてしまったら、クリーニング店でも元には戻りません。とくに、ブランド品の高級ワイシャツに油性のインクを付けてしまったら、応急処置でさえ色抜けや生地を痛めるリスクが高いです。

汚してしまった時は、クリーニング店に早めに持っていきましょう。頑固なシミ抜きにはプロの技術が必要です。シミ抜きのプロがいるクリーニング店にお任せするのが一番です。

外出先でコーヒーやケチャップが付いてしまった時の対処法

ワイシャツはとにかく汚れが目立ちます。うっかりボールペンのインクを付けてしまうだけでなく、他にも様々な汚れが付きます。

食べ物のシミの応急処置

出先やランチの時などに付きやすいのが、コーヒーのシミやミートソースやカレー、ケチャップ等の食べ物の汚れです。色もとても目立ちますし、とにかく汚れは時間がたつと落ちにくくなります。そのため、汚れを付けてしまった時の応急処置を知っておくのはとても大切なことです。

応急処置のやり方ですが、まずは汚れを見極めるところから始めます。食べ物の汚れは、コーヒーなどの水溶性のものと、カレーやケチャップなど油性のものに分けられます。

水溶性の汚れの応急処置
1.汚れた部分の裏側に布を当てる
2.濡れた布で汚れた部分をたたきながら、裏側に置いた布へと汚れを移す
油性の汚れの応急処置
1.乾いたティッシュで汚れてしまった部分を押さえ油分を取り除く
2.汚れた部分の裏側に布を当てる
3.濡れた布で汚れた部分をたたきながら、裏側に置いた布へと汚れを移す

外出先のトイレなどにハンドソープが備え付けてあれば、汚れをたたき出す側の布にハンドソープを少し付けると、汚れが落ちやすくなります。これは水溶性、油性の汚れ両方に効果的です。

また、応急処置をする際に、注意するポイントがあります。コーヒーなど水溶性の汚れは、繊維にすぐ浸み込んでしまいますが、油性の汚れは繊維の上に残ったものを少しでもこすってしまうと、汚れが広がってしまいます。こすらないよう気を付けながら、たたく、押えるが基本です。

口紅は油性のため要注意

意外に落ちないのが口紅の汚れ。 外出先でお気に入りの洋服にうっかり口紅を付けてしまった時の応急処置も、基本はミートソースなどの油性汚れの落とし方と一緒です。しかし、油分の種類が違うため落ちにくいです。ベッタリと付いてしまった汚れは、それ以上広げないように注意しながら慎重に行います。

応急処置をしたからといって、安心するわけにはいきません。 帰宅後はすみやかに洗濯をしましょう。シミが残っている場合は、ワイシャツに付いている洗濯表示をみて、漂白剤が使えるようでしたらシミの部分に塗布すると落ちやすくなります。

まとめ

襟汚れ

  • 襟汚れにはアルカリ性である粉末洗剤
  • 頑固な汚れはぬるま湯で漬け置きしてから洗濯機へ
  • クリーニングは出す前に料金とサービスをチェック

ボールペンのインク汚れ

  • 水溶性か油性かで落とし方が違う
  • 油性のボールペンはクリーニングでも落ちないことも

洗いたての真っ白なワイシャツに袖を通すのは気持ちが良いですね。汚れやシミの落とし方や、予防法を知っておくことでお気に入りのシャツを長く着ることができます。

家庭ではどうしても落ちない汚れやシミは、プロであるクリーニング店に持って行きます。どんな汚れであるかを説明した上、料金も考慮してお任せするかその場で決めてもいいでしょう。襟汚れもインク汚れも時間が経てば経つほど落ちにくくなるので、早めに対処することが大切です

通常料金で襟汚れがどこまで落ちるのか、大手宅配クリーニングで検証しました。近所のクリーニング店にお願いしようと思ったら、オプションで別途350円かかるとのこと…予算オーバーで断念。そこで見つけたのが宅配クリーニングの「リネット」です。襟汚れ落しも付いて1着203円だったので、さっそく出してみました。戻ってきたワイシャツの襟袖は真っ白。リネットの仕上がりを詳しく書いていますので、参考にしてください。