ワイシャツののりを上手に落とす方法と注意点

ワイシャツののりの落とし方

買ってきたばかりのワイシャツやクリーニングに出して戻ってきたワイシャツにのりがガッチリ付いていて、このまま着るのは嫌だな…と思ったことはありませんか?

新品のワイシャツはおろしたての美しい形をキープしてハリのある仕上がりにするため、やや強めにのり付けされています。人によっては初めてワイシャツを着る際に、このハリ感や折り目がきっちり付いていることに違和感があり、のりが効いた衣類があまり好きではと感じる方も少なくありません。のり独特の臭いが苦手な人もいます。そんな時はワイシャツののりを取りたいです。

また、自宅で洗濯のりを使う際に、思ったよりも仕上がりにムラができてしまったり、きつくのり付けされてゴワゴワしてしまったり。さらには誤って洗濯のりの原液をこぼして固まってしまったりと、うっかりやってしまう失敗もあります。そこで今回は、衣類に付いている洗濯のりの落とし方について紹介します。

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【洗濯のりの弱点】肌にもワイシャツにも、のりの効き過ぎはよくない

ワイシャツに洗濯のりが付けられていることによって困ったことや、洗濯をしていてのり付けをした後など、こんなデメリットを感じたことはないでしょうか?

●ゴワゴワして着心地が悪くなる
のりが効きすぎていると、やはりゴワゴワしてしまいます。皮膚の弱い方は、ワイシャツなどの襟元で肌が擦れて炎症を起こしたり、のりの成分が原因で痒みを伴う場合もあります。このような場合はクリーニングに出すのも避けた方がいいでしょう。

●アイロンがけの際、のりが焦げやすい
アイロンで加熱しているうちに、のりの成分が焦げて黄色く変色してしまったり、衣類そのものではなく、アイロンの底にのりがこびり付き、滑りが悪くなってしまったりすることも少なくありません。焦げにより、アイロンもお手入れをしなくてはなりません。

●変色したり虫やカビが発生しやすい
特に天然のりは時間経過により変質しやすく、虫やカビなどが発生することがあります。衣類を長期保管する場合は、のりをしっかり落としてから収納しましょう。

洗濯のりが付いていることにより、アイロンを使う時は焦げないよう注意が必要です。そして、肌への影響がでたり衣類を収納する時も、しっかりと落としておきたいので、のりを洗濯をして落としてみましょう。

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【洗濯のりを上手に落とす方法】お湯と弱アルカリ性の粉末洗剤が効果アリ

洗濯のりには、天然のりと化学のりの2種類(※)があり、おもにでんぷんの成分でできているので、アルカリ性に溶けやすく、落とすことができます。普段使用している弱アルカリ性の洗剤を使い、のりの上手な落とし方を紹介していきます。

※洗濯のりの種類
洗濯のりには、天然のりと化学のりの2種類があります。天然のりは天然成分(でんぷん)で作られており、化学のりには、半合成のりと合成のりに分けられます。化学的に作られた成分なので、天然のりに比べて洗濯機で使用できます。扱いやすいのりなので、現在市販されている洗濯のりのほとんどは化学のりとなります。

洗濯のりの落とし方

1.弱アルカリ性の洗剤と高温のお湯を用意する
お風呂の残り湯などを使用し、衣類を漬けておく為の洗面器などに入れて用意します。水よりも高温のお湯の方が洗濯のりと洗剤液が反応し、のりを落としやすくなります

2.30分~1時間程度、漬け置きをする
漬け置きができたら、きれいなお湯ですすぎます。大抵はこの一度でのりは落とせますが、のりの落ち方が足りなければ、再度お湯で洗剤液を作り、漬け置きをします

3.洗剤液の温度を下げないようにする
洗濯機の洗濯槽でも漬け置きをすることができますが、できるだけには、洗面器や洗い桶を使い、温度を下げないよう気をつけましょう。

注意点とその他の落とし方

【注意点】
●洗濯のりがより強力についている場合
粉末洗剤は液体洗剤よりもアルカリ性が高いからです。洗濯液を作る場合はお湯によく溶かし、普段の洗濯より濃いめの洗剤液を作ります。

●ウールや絹などアルカリ性に弱い素材の場合
弱アルカリ性の洗剤や高温で洗濯をするので、ウールや絹などのアルカリ性に弱い素材や、色落ちや変質などしやすい衣類は、必ず洗濯表示を確認してから行うようにしましょう

【その他の落とし方】
洗濯のりはアルカリ性のもので溶けるので、洗濯洗剤と同様に、重曹を入れることでも洗濯のりを落とすことができます。ただし、重曹は水に溶けにくく効果も発揮できないので、洗濯中はお湯で洗濯をするか、先にお湯でよく溶かしてから洗濯機に投入してください。

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【洗濯のりの効果】ワイシャツの汚れから守る役割

洗濯のりの落とし方を紹介しましたが、ワイシャツにのりが付いていることによって、こんなメリットもあります。

●汚れを付きにくくする
最大のメリットとなるのが、洗濯のりで繊維をコーティングし、汚れを付きにくくさせることです。汗や皮脂などの汚れが、直接繊維に染み込みにくくなるだけでなく、洗濯をすればのりと一緒に、汚れが落ちやすくなります。

●衣類の型崩れを防ぐ
形を美しくキープすることが可能で、通気性をよくすることができます。ポロシャツやTシャツなども、洗濯のりを軽く使用すると、型崩れを防ぐことが可能です。

●ハリのある仕上がり
ワイシャツなどをパリッと仕上げる効果が挙げられます。ハリのあるワイシャツに袖を通したりすると気持ちがいいものです。

●アイロンがけをしやすくする
ワイシャツのシワが伸びやすくなるので、アイロンがけをする際にきれいに仕上げることができます。

洗濯のりを全体的に付けなくても、今はスプレーのりを使えば、襟や袖などの汚れやすい部分だけのり付けをし、汚れ防止になります。

まとめ

のりの落とし方のポイント

  • 洗濯のりは、弱アルカリ性の粉末洗剤を使うと効果的
  • 水よりも高温のお湯を使い、洗濯のりを溶けやすくする
  • のりの落ち方が足りない場合は、お湯での漬け置きを繰り返してみる

洗濯のりの落とし方を紹介しましたが、弱アルカリ性の粉末洗剤とお湯を使い、普段通りの洗濯方法で面倒な手間もなく、ワイシャツに付いたのりを簡単に落とすことができます。強力に付いてしまったのりは、漬け置きを数回繰り返すだけで、のりは徐々に落ちるので試してみて下さい。

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