【スーツの洗濯方法】これで失敗なし!自宅でもきれいに仕上げるコツ

スーツ洗濯

スーツを頻繁に着ていれば当然汚れることもあるのでクリーニングに出したいところですが、気になるのがクリーニング代。少しでも出費を減らすために、自宅でスーツを洗濯したいです。洗濯方法や洗う時のコツなどを紹介します。

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スーツの洗濯頻度は3か月に1回でOK!洗濯前に確認する2つのこと

スーツを洗いすぎると型崩れや色褪せの原因になります。目立った汚れなどなければ、シーズンが終わって収納する前が、洗濯するタイミングです。また、キレイにお手入れしているスーツでも見えない汗や汚れは付着しています。3ヶ月に1回位の頻度で清潔に保ちましょう。汗をかいたり汚れなどがある場合はその都度洗濯します。まずは、持っているスーツが自宅で洗えるか確認してみましょう。

洗濯表示を確認する

スーツの裏側などに付けられている洗濯表示のタグには、洗濯が可能か否かのマークが記されています。洗濯できる場合は温度や洗剤の種類、洗濯ネット使用の有無などが表示してあるのでチェックしてみてください。洗濯できない場合は、水洗いのマークに大きくバツが付けられています

メーカーによっては、洗濯できるスーツに「ウォッシャブル」といった分かりやすいタグが付けてあることもあります。また、洗濯機が使えるものもあれば手洗いのみ可となっているものもあるので、洗濯の種類にも注意して確認してください。

色落ちしないか確認する

洗濯表示で洗濯できることが分かったら、次に色落ち具合もチェックしてみましょう。洗濯はできるものの色落ちしてしまうスーツもあるため、事前のテストが欠かせません。まず洗剤とティッシュを用意し、ティッシュに洗剤の原液を少量かけます。それをスーツの目立たない部分に貼り付け、5分ほど放置してください。

5分後にティッシュを確認して、色が一切移っていなければ問題はありません。洗濯しても色落ちの心配はほとんどないので、安心して洗うことができます。逆に少しでもティッシュに色が移っていた場合、本格的に洗濯すればもっと激しく色落ちしてしまう可能性があるので、自宅で洗うのは諦めてクリーニングに任せましょう。

スーツを自宅で洗えるかどうかは、このように洗濯表示のチェックと色落ちのテストをすることで判断できます。面倒だからと確認せずに洗ってしまうと、せっかくのスーツが台無しになってしまうので注意が必要です。

【洗濯機で洗う場合】ジャケットとズボンは別々の洗濯ネットに入れる

◆準備するもの

  • おしゃれ着用の中性洗剤
  • 洗濯ネット

スーツの上下を洗濯機で洗う場合、まずはおしゃれ着用の中性洗剤と洗濯ネットを準備します。次にスーツを洗濯機に入れるのですが、このときスーツのジャケットとズボンは別々の洗濯ネットに入れましょう。まとめて1つの洗濯ネットに入れると、型崩れなどの原因になります

運転モードは手洗いコースなど優しい洗い方を選び、パッケージに表示された量の洗剤を投入したらスタートボタンを押します。後は洗濯機が自動で丁寧に洗ってくれるので、脱水が終わったら干して終了です。

コツ・ポイント

洗濯機を使う場合、上手に洗うためにはいくつかコツがあります。まず洗濯ネットに入れる際はボタンやファスナーなどをきちんと留め、ふわっと畳んでから入れるのがポイント。ボタンやファスナーを開きっぱなしで入れたり適当に詰め込んだりすると、生地が歪んでシルエットが崩れてしまいます。

洗濯表示に洗濯ネットの使用が明記されていなかったからといって、ジャケットやズボンをそのまま洗濯機に入れるのはやめてください。洗濯ネットがないとスーツが洗濯機の中で縦横無尽に動き回り、型崩れしたり生地が傷んでしまいます。ズボンのファスナーに引っかかって、生地が破れてしまうこともあるでしょう。大切なスーツを長持ちさせるためにも、洗濯ネットは欠かせないアイテムなのです。

洗濯ネットを使う際は畳んだスーツができるだけピッタリ収まるサイズのものを使うのがコツです。小さい洗濯ネットに無理やり詰め込んでしまうと細かいシワが付いたり、洗剤がしっかり行き渡らないため汚れを落とすことができません。逆に大きい洗濯ネットだと、ネットの中で畳んだスーツが動いて型崩れする可能性が高まります。失敗の原因になることもあるので、洗濯ネットのサイズにも十分注意しておきましょう。

【手洗いの場合】スーツはぬるま湯を使って、優しく上下に押し洗い

◆準備するもの

  • おしゃれ着用の中性洗剤
  • 桶、または洗面台
  • 大きめのバスタオル

洗濯機が使えないスーツやダメージをできるだけ防ぎたいスーツの場合は、手洗いすることになります。手洗いでは、スーツが入るサイズの桶とおしゃれ着用の中性洗剤、そしてタオルも準備してください。桶がない場合は、洗面台に栓をすれば代わりに使えます。

準備ができたら、まずスーツが浸るくらいまで桶に水を貯めて適量の洗剤を溶かします。次に、スーツのジャケットとズボンを畳みましょう。洗濯機に入れるときと同じようにボタンやファスナーを留めてそっと畳むのですが、洗濯ネットに入れる必要が無いので小さく折り畳む必要はありません。

桶に収まるサイズに畳み、しっかりと水に浸けたら押し洗いしていきます。まんべんなく押し洗いしたらスーツの形を整え、10分程度そのまま浸け置きます。時間が経ったら綺麗な水ですすぎ、最後に軽く上から押して脱水してください。手で押すだけでは十分に脱水できないので、大きめのタオルでスーツを挟んでから脱水すると効率よく水分を落とすことができます。

コツ・ポイント

手洗いするときのポイントは、とにかく優しく押し洗いするということ。ゴシゴシ擦ったり雑巾のように絞ったりすると、スーツに大ダメージを与えてしまいます。上から押すだけでも汚れはある程度落ちるので、くれぐれも力を入れて洗わないようにしましょう。

洗うときにぬるめのお湯を使うのもポイントです。洗剤が溶けやすくなりますし、汚れが繊維から浮いて落としやすくなります。熱いお湯は生地を傷めてしまうので、お湯を使う場合は40度以下のぬるま湯にしてください。ちなみに、手洗いしていると洗剤の刺激で手が荒れてしまうこともあります。肌が弱い人はゴム手袋をして洗ったりハンドクリームをたっぷり付けるなど、ケアも忘れずに行っておきましょう。

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【洗濯したスーツの干し方】風通しの良い日陰で、素早く乾かす

洗濯が終わればひと安心と思う人が多いでしょうが、洗っただけでは綺麗なスーツに仕上げることはできません。より綺麗な仕上がりを目指すなら、洗濯後の干し方にも注意する必要があります。スーツを洗った後は、上下とも風通しの良い日陰で干すのが鉄則。洗濯物は天日干しで乾かすのが一番というイメージが強いですが、スーツに限ってはそうとは限らないのです。

濡れた状態から直射日光で一気に乾かすと繊維が大きなダメージを受けてしまいますし、紫外線は生地を劣化させるため日焼けや色落ちの原因になります。特に真夏の炎天下で長時間干したりすれば、たった一日でスーツが色褪せてしまう可能性もあるので注意してください。

また、風通しの悪い場所では乾くまで時間がかかります。暖かく湿った場所は雑菌が最も好む環境なので、長時間濡れたまま乾かさずにいると雑菌が大繁殖してしまいます。雑菌は悪臭やカビの原因でもあるため、せっかく洗ったスーツが逆に不衛生になりかねません。これでは洗濯にかけた手間と時間が無駄になってしまうので、サッと乾くように風通しの良い場所に干す必要があるのです。

風通しの良い日陰を見つけたら、ジャケットは太いハンガーにかけ、ズボンは筒状にして中までしっかり空気が通るように干しましょう。ハンガーや洗濯バサミと接する部分にタオルなどを挟んでおくと、跡が付くのを防いで早く乾かすことができます。せっかく風通しの良い場所に干してもスーツ同士がくっついていては意味がないので、間隔を開けてそれぞれ固定し、風通しを維持できるようにしておきましょう。

【アイロンがけのコツ】洗濯したスーツをキレイに仕上げるには

スーツを自宅で洗濯すると、しっかり乾かしてもシワが残ってだらしない印象になることも珍しくありません。よれよれのスーツを着るのは気分の良いものではないでしょうし、ビジネスの場でも「仕事ができなさそう」という印象を持たれてしまう可能性もあります。

そんなことにならないよう、パリッとした美しいシルエットのスーツに仕上げることが大切です。そのために欠かせないのが、仕上げのアイロン。アイロンをかけるだけでシワが伸びて折り目も付き、見違えるほど綺麗な仕上がりになるので忘れずにかけておきましょう。洗濯後のアイロンのポイントを4つ紹介します。

1.温度確認

スーツの素材によって最適な温度は異なり、必要以上に高い温度でかければ生地が傷んでしまいます。繊維が溶けて再起不能になる危険性もあるので、必ず洗濯表示を見てアイロンの温度を確認してください。

2.当て布

当て布をせず直接スーツにアイロンを滑らせると、生地が傷むのはもちろん摩擦で光沢が出ることがあります。テカテカとした光沢は劣化の証拠でもあるので、会社に着て行くと夫が恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。これを防ぐために、ハンカチなど薄手の布を当ててアイロンがけをするのがポイントです。

3.細かく丁寧にかける

アイロンをかけるときには袖や襟、背中や前面、肩口など部分ごとに細かく丁寧にかけていきましょう。適当にかけていくとシワの取り残しが出たり、位置がずれて歪んだシルエットになってしまうので注意してください。

4.ラインをしっかりつける

ズボンにアイロンをかけるときはセンターラインをしっかり付けましょう。センターラインがくっきり付いているのといないのとでは、仕上がりの印象に大きな差が出ます。最初から付いているラインに沿って、ずれないように慎重にアイロンを当てていきましょう。ラインが薄くなっている場合は、股下2cmから裾までを目安にラインを付けなおしてください。

洗濯に自信のない人はクリーニングへ!プロに任せてシャキッと仕上げ

最近はウォッシャブルタイプのスーツも増えており、自宅でいつでも洗濯できるので便利になりました。しかし、自宅でスーツを洗うデメリットもあります。洗濯表示を守って洗っても縮みや型崩れが全く起きないわけではありません。また丁寧に洗うことを意識するあまり肝心の汚れが落ちないこともあります。

冬場は乾くまで丸一日以上かかることもあり「着て行くスーツがない」と慌てる事態にもなりかねません。手間もかかるし気を遣う部分も多く、面倒だと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。そんな場合は、クリーニングを利用するのも一つの方法です。

クリーニングのプロが仕上げてくれるので自分で洗うよりずっと綺麗になります。宅配クリーニングによっては、シミ抜きやボタン修理、毛玉取りや再仕上げなどのサービスが全て無料で受けられます。アイロンがけやズボンの折り目付けは素人には難しい部分なので、プロに任せてシャキッと仕上げてもらえるのも大きな魅力です。時間がなくて満足にスーツを洗えない人、綺麗に仕上げる自身のない人は試してみると良いでしょう。

まとめ

正しい洗い方や干し方、アイロンのかけ方などを理解していれば、自宅でスーツを洗うことは不可能ではありません。自宅で洗濯できれば経済的にも助かるので、スーツを着る機会の多い家庭はやり方を覚えてチャレンジしてみてください。

◆スーツを洗濯するときの注意するポイント

  • 洗濯表示や色落ちを確認する
  • 洗濯機で洗う時は洗濯ネットに入れる
  • 手洗いする時はゴシゴシ洗わない
  • 干すときは直射日光を避ける
  • 仕上げのアイロンは温度に気を付ける
  • 洗えないスーツや大切なスーツはクリーニング店へ任せる

自宅で洗えないスーツや大切なスーツは、後悔しないためにも最初からプロに任せるのもひとつの手です。シミ抜きやボタン修理が無料など、色んなクリーニング店があるので試してみる価値はあります。自宅の洗濯とクリーニングをうまく使い分け、スーツを長く愛用できるようにしていきましょう。

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